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もの‐がたり【物語】🔗🔉

もの‐がたり【物語】 1 (―する)種々の話題について話すこと。語り合うこと。*平家‐七「高橋うちとけて物語しけり」 2 (―する)特に男女が相かたらうこと。男女が契りをかわしたことを婉曲にいう。*宇津保‐俊蔭「もし人ちかく御ものがたりやし給し」 3 (―する)幼児が片言やわけのわからないことを言うこと。*源氏‐紅葉賀「物がたりなどして、うちゑみ給へるが、いと、ゆゆしう美しき」 4 (―する)特定の事柄について、その一部始終を話すこと。また、その話。特に口承的な伝承、また、それを語ることをいう。 5 日本の文学形態の一つ。作者の見聞または想像をもととし、人物・事件について人に語る形で叙述した散文の文学作品。狭義には平安時代の作り物語・歌物語をいい、鎌倉・南北朝時代のその模倣作品を含める。広義には歴史物語、説話物語、軍記物語などもいう。作り物語は、伝奇物語、写実物語などに分ける。 6 近代文学で、ノベル(小説)に対し、一貫した筋を持つストーリーという概念にあてた語。

日国 ページ 19562 での物語単語。