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●世と共(とも)🔗⭐🔉
●世と共(とも)
つねづね。絶えず。終始。*大和‐一四二「一生に男せでやみなむといふことを、よとともにいひける」
●世に合(あ)う
時を得て世に栄える。時勢に合って時めく。世に用いられる。
●世に在(あ)り
1 世の中に生きながらえる。この世に生存する。
2 世の人に認められる。世に時めいている。
●世に=出(い)ず[=出る]
1 この世に現れ出る。仏がこの世の衆生を救うために世に現れる。
2 世間に出る。官職につく。
3 世に知られる。出世する。
4 勘気が許され、再び主君に仕える。
●世に知(し)らず
普通ではない。世にたぐいがない。世になし。
●世に仕(つか)える
朝廷に仕える。宮仕えをする。
●世にとまる
生きながらえる。
●世に無(な)し
1 世の中にない。この世に生存しない。また、世に存在しない。
2 この世にまたとない。世の中に比べるものがない。非常にすぐれている。
3 世に用いられない。時勢に合わない。世に入れられず零落している。
●世に無(な)し者(もの)
世に入れられない者。世間から冷遇されている者。また、世間をはばかる者。世捨人。
●世に似(に)ず
世の中に類がない。世にまたとない。この上もない。
●世に経(ふ)
1 この世に生きながらえる。この世を暮らし過ごす。
2 俗世にあって暮らす。出家の身ではなく俗人として世を送る。
3 世ごころがつく。男女の情を解する。
●世に旧(ふ)る
1 世に出て古くなる。世間で珍しくなくなる。
2 結婚の経験がある。
●世の
(「天下周知の」の意から、程度のはなはだしいさまを表す)大変な。この上ない。*竹取「世のかしこき人なりとも」
●世の覚(おぼ)え
世間の評判。声望。
●世の親(おや)
世間一般にいる親。
●世の限(かぎ)り
1 命のある限り。生きている限り。一生涯。
2 この世の終わり。いまわのきわ。臨終。
●世の=固(かた)め[=重(おも)し]
世の中を治めること。国家の柱石。また、その地位やその人。
●世の聞(き)こえ
世間の噂(うわさ)や評判。世人のとりざた。
●世の末(すえ)
1 後々の時代。後世。未来。末の世。
2 晩年。老年。また、不運な身の上。
3 道義がすたれ人情の薄くなった世。末世。
●世の例(ためし)
1 以前からあって、現在思い出される事柄。また、これから人々の口の端に語りつがれていくであろう事柄。世の前例。また、世の中に手本となる事柄。*源氏‐桐壺「世のためしにもなりぬべき御もてなし也」
2 世のならわし。世のおもむくところ。*徒然草‐一三七「目の前にさびしげになりゆくこそ、世のためしも思ひ知られて哀なれ」
●世の常(つね)
1 特別ではなく、ごく普通であること。また、そのような時。ひととおり。世間並み。平常。平素。尋常。
2 (言葉などが平凡すぎて、事態を十分に表現できない意から)…というのでは不十分。…どころではないさま。おろか。*源氏‐葵「ただ、それなる御有様に、あさましとは、よのつね也」
●世の中(なか)
。
●世の習(なら)い
世間で普通のこと。世間のならわし。世間の習慣。世の常。よならい。
●世の人(ひと)
現世に生きる人。世間の人。普通一般の人。よひと。せじん。
●世は張(は)り物(もの)
世渡りをするには、みえを張るのがふつうであるということ。世間は張り物。
●世は回(まわ)り持(も)ち
貧富などの運命は、固定したものではなくかわるがわる各人にめぐってくるということ。
●世を出(い)ず
俗世間をのがれ出る。隠遁(いんとん)する。出家する。
●世を厭(いと)う
わずらわしい俗世間をいみきらう。また、その気持から俗世間を避ける。
●世を倦(う)む
この世に生きることにあき、つかれる。生きることがいやになる。多く和歌で、「倦(う)む」の連用形「うみ」と同音の語にかけて用いる。*古今‐六六九「世をうみべたにみるめすくなし」
●世を籠(こ)める
生い先がまだまだある。年が若く、将来が期待される。
●世を去る
1 この世を去る。死ぬ。
2 =よ(世)を捨てる。
●世を知(し)る
1 世の中のことを知る。世情に通じる。また、男女の情がわかる。世心づく。
2 世を治める。国政を執る。
●世を=捨(す)てる[=背(そむ)く・遁(のが)れる・離れる]
俗世を捨てる。隠遁または出家する。
●世を保(たも)つ
国を統治する。
●世を尽(つ)くす
一生を終える。生涯をおくる。
●世を張(は)る
世間体をつくろう。体裁をつくろって世間を渡る。みえをはる。
●世を響(とどろ)かす
世間に広く知れわたる。世間の評判となる。
●世を渡(わた)す
1 衆生を苦海から涅槃(ねはん)へ渡らせる。世の人を救う。済度(さいど)する。
2 隠居して跡目を譲る。
●世を渡(わた)る
生活する。くらして行く。
よ【四】
1 数の四つのこと。よつ。し。多く名詞の上に付けて用いる。
2 物の数を、声を出して唱えながら数えるときの四をいうことば。
●四の膳(ぜん)
本膳から第四番目の膳。しのぜん。
日国 ページ 20109 での【とも】単語。