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●世に経(ふ)🔗🔉

●世に経(ふ) 1 この世に生きながらえる。この世を暮らし過ごす。 2 俗世にあって暮らす。出家の身ではなく俗人として世を送る。 3 世ごころがつく。男女の情を解する。 ●世に旧(ふ)る 1 世に出て古くなる。世間で珍しくなくなる。 2 結婚の経験がある。 ●世の (「天下周知の」の意から、程度のはなはだしいさまを表す)大変な。この上ない。*竹取「世のかしこき人なりとも」 ●世の覚(おぼ)え 世間の評判。声望。 ●世の親(おや) 世間一般にいる親。 ●世の限(かぎ)り 1 命のある限り。生きている限り。一生涯。 2 この世の終わり。いまわのきわ。臨終。 ●世の=固(かた)め[=重(おも)し] 世の中を治めること。国家の柱石。また、その地位やその人。 ●世の聞(き)こえ 世間の噂(うわさ)や評判。世人のとりざた。 ●世の末(すえ) 1 後々の時代。後世。未来。末の世。 2 晩年。老年。また、不運な身の上。 3 道義がすたれ人情の薄くなった世。末世。 ●世の例(ためし) 1 以前からあって、現在思い出される事柄。また、これから人々の口の端に語りつがれていくであろう事柄。世の前例。また、世の中に手本となる事柄。*源氏‐桐壺「世のためしにもなりぬべき御もてなし也」 2 世のならわし。世のおもむくところ。*徒然草‐一三七「目の前にさびしげになりゆくこそ、世のためしも思ひ知られて哀なれ」 ●世の常(つね) 1 特別ではなく、ごく普通であること。また、そのような時。ひととおり。世間並み。平常。平素。尋常。 2 (言葉などが平凡すぎて、事態を十分に表現できない意から)…というのでは不十分。…どころではないさま。おろか。*源氏‐葵「ただ、それなる御有様に、あさましとは、よのつね也」 ●世の中(なか) 。 ●世の習(なら)い 世間で普通のこと。世間のならわし。世間の習慣。世の常。よならい。 ●世の人(ひと) 現世に生きる人。世間の人。普通一般の人。よひと。せじん。 ●世は張(は)り物(もの) 世渡りをするには、みえを張るのがふつうであるということ。世間は張り物。 ●世は回(まわ)り持(も)ち 貧富などの運命は、固定したものではなくかわるがわる各人にめぐってくるということ。 ●世を出(い)ず 俗世間をのがれ出る。隠遁(いんとん)する。出家する。 ●世を厭(いと)う わずらわしい俗世間をいみきらう。また、その気持から俗世間を避ける。 ●世を倦(う)む この世に生きることにあき、つかれる。生きることがいやになる。多く和歌で、「倦(う)む」の連用形「うみ」と同音の語にかけて用いる。*古今‐六六九「世をうみべたにみるめすくなし」 ●世を籠(こ)める 生い先がまだまだある。年が若く、将来が期待される。 ●世を去る 1 この世を去る。死ぬ。 2 =よ(世)を捨てる。 ●世を知(し)る 1 世の中のことを知る。世情に通じる。また、男女の情がわかる。世心づく。 2 世を治める。国政を執る。 ●世を=捨(す)てる[=背(そむ)く・遁(のが)れる・離れる] 俗世を捨てる。隠遁または出家する。 ●世を保(たも)つ 国を統治する。 ●世を尽(つ)くす 一生を終える。生涯をおくる。 ●世を張(は)る 世間体をつくろう。体裁をつくろって世間を渡る。みえをはる。 ●世を響(とどろ)かす 世間に広く知れわたる。世間の評判となる。 ●世を渡(わた)す 1 衆生を苦海から涅槃(ねはん)へ渡らせる。世の人を救う。済度(さいど)する。 2 隠居して跡目を譲る。 ●世を渡(わた)る 生活する。くらして行く。 よ【四】 1 数の四つのこと。よつ。し。多く名詞の上に付けて用いる。 2 物の数を、声を出して唱えながら数えるときの四をいうことば。 ●四の膳(ぜん) 本膳から第四番目の膳。しのぜん。

日国 ページ 20110 での単語。