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れい【例】🔗🔉

れい【例】 1 慣習となって世に行われていること。以前から広く行われていること。ならわし。しきたり。 2 いつもの通りであること。通常であること。普通であること。ふだん。つね。「例の通りの挨拶」 3 世間によく知られていること。また、話し手と聞き手の間ですでに了解ずみのことやはっきり口に出せないことば。「例の一件を聞いたかい」 4 標準やよりどころとなる過去または現在の事柄。典例。先例。「今までにそんな例はありません」 5 同じような種類・内容の多くのものの中から、特にとりあげ提示して他を類推させるもの。「例にひく」「その例に漏れない」 〔副〕いつも。不断に。*枕‐二八「験者もとむるに、れいある所にはなくて」 ●例ならず 1 ふつうと変わって、様子が違う。いつものようでない。 2 身体がふつうの状態でない。気分が悪い。病気または妊娠などについていう。 ●例によって例の如(ごと)し いつもの通りで別に変わったところがない。 ●例の 1 (連体修飾語として用いる)いつもの。ならわしとなっている。*土左「あがたの四年五年はてて、れいのことどもみなしをへて」 2 (連体修飾語として用いる。「例のごと」の略された用法とする説がある)いつものように。例によって。*源氏‐夕顔「例の急ぎ出で給て」 3 すでに了解ずみである特定の物事や人をさしていう。*黄・長生見度記「今夜は新造買の明日までぐい寝にせう。貴公は例のであらう」

日国 ページ 20682 での単語。