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かみ【紙】🔗🔉

かみ【紙】 (字を書くのに用いられた、竹のふだをいう「簡」の字音の転という) 1 植物繊維を水中でからみ合わせ、薄くすきあげて乾燥させたもの。大別して手すき紙(和紙)、機械ずき紙の二種がある。手すき紙は、一〇五年、中国後漢の蔡倫がその製法を大成したという。わが国へは高句麗を経て六一〇年に製法が伝えられ、その後種々改良が施されて現在の和紙となる。機械ずき紙は一七九八年フランス人が初めて造ることに成功。普通、洋紙と板紙とに分かれる。 2 じゃんけんで、指を全部ひらくこと。ぱあ。 3 「かみばな(紙花)2」の略。 ●紙一枚(いちまい) 1 (紙一枚ほどのわずかなものも、の意)下に打消の語を伴って、その事実、結果などの全くないことを強調する表現。*今昔‐二九・三六「盗人に紙一枚取らるる事なかりけり」 2 きわめて価値が低いことのたとえ。 ●紙一枚の主(ぬし)となる 一枚の紙に戒名をとどめるだけになる。死んでしまう。 ●紙に捻(ひね)る お金や菓子などを、懐紙に包み、その上の方をひねって締める。 ●紙の衾(ふすま) =かみぶすま(紙衾) ●紙一重(ひとえ) 物と物との間隔やすき間がきわめて薄いさま。また、数量や程度の差がきわめてわずかなさまのたとえ。

日国 ページ 4514 での単語。