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から【殻・骸】🔗🔉

から【殻・骸】 (「から(涸)」と同語源で、生気がない、実質がないの意。「から(空)」もここから派生) 1 貝などの動物や、草木の実などの外部をおおっている固いもの。中身を取り去ったあとに残る固い皮。比喩的に用いて、自分の世界を守る外壁やその世界をいう。「からにとじこもる」「からを破る」*観智院本三宝絵‐上「貝の柄を取て海の水を汲むと誓ふ心の実となるに」*徒然草‐六九「豆のからを焚きて」 2 動物や昆虫などが脱皮したあとに残る皮。もぬけのから。ぬけがら。*古今‐八三一「空蝉(うつせみ)はからを見つつもなぐさめつ」 3 (骸)魂が抜け去ったあとに残る肉体。なきがら。むくろ。死骸。*古今‐一一〇二「からは焔となりにしものを」 4 (骸)からだの大きさ。体格。からだつき。*雑俳・青木賊「最ふ出来る・年はいかぬが骸が有る」 5 中身がなくなって、用済みになった入れ物。*浮・好色一代女‐四「菓子杉重(すぎぢう)のからまでも取集て」 6 (かなで書かれることが多い)豆腐を作る際に出るかす。おから。きらず。 ●殻を=言(い)う[=ぬかす] (一説に「から」はほら貝の殻(から)の意という)ほらをふく。*伎・伊勢平氏梅英幣‐大切「大風に、からを云うても」

日国 ページ 4606 での単語。