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きた・る【来たる】🔗🔉

きた・る【来たる】 〔自ラ四〕(「き(来)いた(至)る」の変化) 1 人や物事がやってくる。*書紀‐継体二四年一〇月・歌謡「目頬子(めづらこ)枳駄楼(キタル)」*徒然草‐一五五「死は前よりしもきたらず」 2 使い物にならなくなる。 物などが古くなっていたむ。*洒・青楼昼之世界錦之裏「すこしきたった小袖」人が年とって衰える。ぼける。*滑・浮世風呂‐四「大きに来りましたテ」 3 異性に、すっかりほれこむ。ほれる。まいる。*滑・七偏人‐三「自己(おいら)に九分九厘来って居て」 [補注]「竹取」の「みな月の照りはたたくにもさはらずきたり」のように、カ変動詞「く(来)」の連用形に、助動詞「たり」の付いたものとみなければならない例もある。 ●来たる者は拒まず (「公羊伝‐隠公二年」の「来者勿拒、去者勿追」による)参加しよう、付き従おうなどといって来る者は、自由に来させる。「去る者は追わず」とつづけて来去を自由に任せる意にいう。

日国 ページ 5304 での来たる単語。