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きろく‐じょ【記録所】🔗🔉

きろく‐じょ【記録所】 1 (「きろくしょうえんけんけいじょ(記録荘園券契所)」の略)延久元年、後三条天皇が荘園整理の政策をとり、その機関として設置した役所。弁、寄人などの職員を置いた。のち、数度にわたって再興された。荘園記録所。 2 文治三年二月、源頼朝の要請に基づいて朝廷に設置された役所。1の系譜をうけて、朝廷の訴訟処理を主な目的とした。その職掌は1より拡充され、のち、永仁元年伏見天皇の時、職員を当番制にし、神事、仏事、雑訴をそれぞれ集中的に取り扱った。また、元享元年後醍醐天皇も再興している。 3 建武中興政府が設置した訴訟機関。朝廷の大事を裁決した。土地に関する訴訟など一般の訴訟を雑訴決断所(ざっそけつだんしょ)が扱ったのに対する。新政府が倒れた後も名目だけは存続した。

日国 ページ 5842 での記録所単語。