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あや【文・紋・綾・絢】🔗⭐🔉
あや【文・紋・綾・絢】
(文・紋・綾)
1 ななめに線が交錯している綾織りの模様。斜線模様。また、一般に物の面に現われたさまざまな形、模様。また、いろどり。*土左「さざれ波よするあやをば」
2 物事の筋目。条理。理由。→あやない。*平中‐二七「などて寝られざらむ。もし、あややある」
3 表現上の技巧。美しい色どりや文章、言葉のいいまわし。「ことばのあや」*十善法語‐五「あやあることば、正しからぬことばを綺語と名づく」
4 音楽の曲節。ふしまわし。節奏。*俳・鷹筑波‐二「声のあやあくめもなひぞねり雲雀」
5 木や草のかたい筋。葉脈や木目。*妙法蓮華経玄賛平安中期点‐六「薪を折るに、其の木の理(アヤ)に随ふときには」
6 よごれ。汚点。しみ。→文(あや)が抜けぬ。
7 両者の間に立って連絡をとる人。仲介人。とりもち役。*日葡辞書「Ayani(アヤニ) ナル」
8 長期にみた相場の動きの中での特別な理由のない小さな変動。「あや押し」「あや戻し」
(綾・絢)
1 綾模様を織り出した絹。綾織の絹地。
2 「あやとり(綾取)」の略。
3 「あやだけ(綾竹)」の略。
4 「あやおり(綾織)4」の略。
●文が切れぬ
鳥の鳴き声や、言葉の発音などがはっきりしない。
●文が抜けぬ
潔白である。やましいところがない。
●綾の師(し)
=あやとりのし(挑文師)
●文もなし
理屈に合わない。とるにたりない。
●文を繰(く)る
言葉だくみに、いろいろな言い回しをする。
●綾を取(と)る
1 綾取りをする。
2 舞で、足を斜めに交差させる。
●綾をなす
1 交差する。互い違いになる。
2 =あやなす


日国 ページ 658 での【文】単語。