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こうあみ【幸阿弥】(カウアミ)🔗⭐🔉
こうあみ【幸阿弥】(カウアミ)
姓氏。室町時代以来将軍家の蒔絵師の家柄。初世の号幸阿弥を氏として一九代世襲。足利義政の近習土岐四郎左衛門道長は、近江国栗本郡を所領、のち京都で蒔絵を習得、蒔絵師として、幸阿弥家の祖となる。六代長清は豊臣秀吉より蒔絵師として、天下一の号を授けらる。幸阿弥家の領地は大坂落城後没収、のち長晏が徳川家康より扶持方十人分を給され、さらに秀忠より二百石を与えらる。
初世、旧姓土岐。名は道長。通称四郎左衛門。足利八代将軍義政の近習となり、蒔絵を習得。能阿弥、相阿弥、土佐光信らの下絵を使って製作したという。(一四一〇〜七八)
五世。宗伯。三世宗全の次男。四世宗正の弟。作品に武藤家所蔵の「桜山鵲蒔絵硯箱」がある。(一四八四〜一五五七)
六世。長清。五世の長男。豊臣秀吉から天下一の称号を受けた。(一五〇六〜一六〇三)
七世。長晏。六世の長男。久次郎と称する。作品に京都高台寺霊屋の厨子の蒔絵扉が残る。(一五六九〜一六一〇)
一〇世。長重。七世の三男。狩野探幽の下絵を使い、徳川家光の長女千代姫の婚礼調度を製作。作品に「初音蒔絵三棚」がある。(一五九九〜一六五一)





日国 ページ 7074 での【幸阿弥カウアミ】単語。