複数辞典一括検索+
ご‐しき【五色】🔗⭐🔉
ご‐しき【五色】
(「しき」は「色」の呉音)
1 中国古代の五行説では青、黄、赤、白、黒の五種の色。仏教ではこれを五正色とも称し、信、精進、念、定、慧の五根や、五智、五仏などに配する。また、一般に、五種類の色、多種の色をもいう。五彩。ごしょく。*竹取「たつのくびに、五色の光ある玉あなり」
2 多くの種類。多種。多様。とりどり。*浄・天神記‐三「無念なやら憎いやら、五色の涙がこぼるるぞや」
3 「うり(瓜)」の異名。
●五色主(しゅ)無し
恐怖のあまり、顔色がいろいろに変わることをいう。
●五色の糸(いと)
1 五種類の色糸を一条により合わせたもの。
2 浄土に往生しようと願う者が、臨終に際し、阿弥陀仏像の手から自分の手にかけわたした、青、黄、赤、白、黒の糸。
3 密教で、五智を表わし、灌頂(かんじょう)に用いられる青、黄、赤、白、黒の五色の糸。
4 七夕(たなばた)に、女性が、機織(はたおり)や裁縫がじょうずになることを願って笹竹に飾る五種の色の糸。また、恋心をこめて飾る五色の糸。願いの糸。
⇒親見出し
●五色の雲(くも)
五色に輝く雲。吉兆とされた。瑞雲(ずいうん)。また、特に西方極楽浄土に往生する瑞相とされる五種の色の雲。
●五色の酒(さけ)
桃色、緑、赤、黄、白などの五色のリキュールを一つのコップにつぎ、比重の差により五色の層を造った酒。
●五色の賤(せん)
律令制で規定された五種類の賤民。陵戸、官戸、家人、公奴婢、私奴婢をいう。
●五色の水(みず)
灌仏会(かんぶつえ)に、仏像に注ぎかけるための青、黄、赤、白、黒の五種の水。
中国、崑崙山(こんろんざん)の麓を流れる五種の川。赤水、洋水、黒水、羽水、青水の称。




日国 ページ 7750 での【五色】単語。