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いか・い【厳い】🔗🔉

いか・い【厳い】 〔形口〕いか・し〔形ク〕(上代はシク活用であったと考えられ、その語幹の用法が見られる。→いかし。中古の「いかし」は、「いかめし」が視覚的に荘厳に見えるのをいうのに対し、直接に勢威のあるのをいう) 1 猛威がある。荒々しい。きびしい。はげしい。いっかい。*宇津保‐俊蔭「おそろしげにいかきものども」 2 程度が甚しい。たいそうな。ひどい。いっかい。*史記抄‐一一「孔子もいかい力つよぢゃぞ」 3 事物の長、大、多であることをいう。大きい。多い。*俳・鷹筑波‐四「いかひ音して」 ●厳い事(こと) 1 多いこと。たいへんなこと。おおげさなこと。*洒・遊子方言「これはいかい事。客ひとりに、むこ八人じゃ」 2 (副詞的に用いて)数量の多いことにいう。たくさん。*狂言記・瓜盗人「瓜がいかいこと見へたが」 ●厳い=世話(せわ)[=お世話] たいそうめんどうをかけました、の意で用いるあいさつのことば。

日国 ページ 940 での厳い単語。