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わそうべえ【和荘兵衛】(ワサウベヱ)🔗⭐🔉
わそうべえ【和荘兵衛】(ワサウベヱ)
江戸後期の滑稽本。二編八冊。遊谷子作。前編は安永三年刊、後編は同八年、沢井某の追加によって刊行か。長崎の唐物商、四海屋和荘兵衛が釣りをしているうち大風で漂流し、不死国・自在国などを遍歴する話。
わそう‐ぼん【和装本】(ワサウ‥)🔗⭐🔉
わそう‐ぼん【和装本】(ワサウ‥)
西洋式の製本様式に対して、日本で古くから行われている製本様式のこと。また、その本。折本、巻子本、冊子本などがある。
わ‐ぞく【和俗】🔗⭐🔉
わ‐ぞく【和俗】
日本で伝統的に行われているならわしやしきたり。また、日本に古くから語り伝えられている言いならわし。
わ‐ぞく【我俗・和俗】🔗⭐🔉
わ‐ぞく【我俗・和俗】
〔代名〕(「俗」は僧に対して在俗の男をいう語)対称。在俗の男性に向かって、相手を卑しめ、または親しみをもって呼ぶ語。*源平盛衰記‐三六「抑和俗(ワゾク)は平家伺候の家人か」
わぞくどうじくん【和俗童子訓】🔗⭐🔉
わぞくどうじくん【和俗童子訓】
江戸中期の児童教育書。五巻。貝原益軒著。宝永七年成立・刊。児童教育の本質、成長段階に即した教育法を説く。読書法、手習法にふれ、女子教育論(後人の改修したものが「女大学」の名で普及)を付す。
わた【海】🔗⭐🔉
わた【海】
(後世「わだ」とも)海(うみ)。*書紀‐推古三一年(岩崎本訓)「荘(さかり)舩一艘(ふな)、海(ワタ)の浦に迎ふ」
●海の神(かみ)
=わたつみ1
●海の底
(「わだのそこ」とも)
1 海の底。
2 ⇒親見出し
●海の原(はら)
(「わだのはら」とも)ひろびろとした海。大海。うなばら。
わた【腸】🔗⭐🔉
わた【腸】
動物の腹腔内にある内臓の一部。はらわた。*万葉‐八〇四「蜷(みな)の和多(ワタ)か黒き髪に」
わた【綿・棉・草綿】🔗⭐🔉
わた【綿・棉・草綿】
1 真綿、木綿(もめん)などの総称。衣類、布団などに用いる。古くは蚕(かいこ)から製する真綿(絹綿)を用いたが、戦国時代から江戸時代にかけて植物のワタから製する木綿綿(木綿)が普及した。現代では、化学繊維からも製する。《季・冬》
2 アオイ科ワタ属の植物の総称。熱帯を中心に二〇種くらいある。草本または木本。高さ〇・六〜一メートル。葉は互生し、葉身は掌状に三〜九裂する。花は白、黄また紫色の五弁花で、葉腋につく。花後、苞に包まれた卵形の果実を結ぶ。果実は熟すと三〜五裂して楕円形の黒い種子を露出。種子をおおう黄褐色の長毛を紡績用にする。また種子から綿実油をとる。繊維植物として古代から世界中に栽培され、リクチメン・アジアメン・カイトウメン・エジプトメンなどがある。日本には平安初期に伝わったことがあるがすぐ絶え、戦国時代から江戸時代に一般に栽培されるようになった。漢名に草綿を当てる。
3 柔らかいこと、また、心や人あたりの柔らかい人のたとえ。*浮・風流曲三味線‐四「御心が綿(ワタ)で、馴染(なじみ)ます程心が打解け」
4 疲労した様子をたとえていう。「全身綿のように疲れる」*浄・浦島年代記‐一「口のこはい荒馬でも、一責(せめ)では乗伏せてわたにする」
●綿にて首(くび)を締(し)む
遠まわしにじわじわと責めたり痛めつけたりすることのたとえ。
日国 ページ 20958。