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け‐ぶらい【気振】(‥ぶらひ)🔗🔉

け‐ぶらい【気振】(‥ぶらひ) =けぶり(気振)*浄・鬼一法眼三略巻‐三「家督を譲りさうなものなれども左様の気振(ケブラヒ)もなし」

けぶり【煙・烟】🔗🔉

けぶり【煙・烟】 (「けむり」の古形) 物が燃えるときに立ちのぼる、微粒子の混じった有色の気体。 1 =けむり(煙)1*新訳華厳経音義私記「霧煙<略>下烟字同気夫利(ケブリ)」 2 =けむり(煙)2*蜻蛉‐上「おもひきや雲の林にうちすてて空のけぶりにたたむものとは」 3 =けむり(煙)3*源氏‐鈴虫「いかなるけぶりの中に惑ひ給ふらん」 4 =けむり(煙)4*源氏‐蓬生「けぶり絶えて、あはれにいみじきこと多かり」 5 =けむり(煙)5 のように見えるもの。 1 =けむり(煙)1*海道記「松あり又松あり。煙は高卑千巌の路を埋み」 2 =けむり(煙)2 3 =けむり(煙)3*新勅撰‐一〇二六「春日野にまだもえやらぬ若草のけぶり短き荻の焼原」 ●煙=と[=に]なす 1 火葬にする。*源氏‐総角「ひたぶるにけぶりにだになしはててむとおもほして」 2 燃やす。 ●煙=と[=に]なる 1 死んで火葬にされる。死ぬ。*源氏‐柏木「ゆくへなき空のけぶりとなりぬとも」 2 焼失する。焼けてなくなる。*源氏‐橋姫「見し人も宿もけぶりになりにしを」 3 (焼けてなくなるように)すっかりなくなってしまう。 ●煙の種(たね) 1 (「新古今‐八〇一」の「思ひ出づる折り焚く柴の夕煙りむせぶも嬉し忘れがたみに」の歌から)むせび泣くたね。また、もの思いのたね。*浮・好色五人女‐三「聞くに胸いたく煙(ケフリ)の種(タネ)ぞかし」 2 生計を立てる手段。生活のための手だて。煙の代(しろ)。*浮・西鶴織留‐六「葉たばこ刻むも煙の種」 ●煙の波(なみ) はるか遠くに煙のようにかすんで見える波。また、煙が幾重にも立ち重って波のように見えるのをたとえていう語。 ●煙の眉(まゆ) けぶったように美しい眉。美しい眉のたとえ。 ●煙の闇(やみ) 煙が濃く立ちこめてあたり一面が闇のようになること。 ●煙を立(た)てる =けむり(煙)を立てる

日国 ページ 6812