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あえ‐しら・う【合えしらう】(あへしらふ)🔗⭐🔉
あえ‐しら・う【合えしらう】(あへしらふ)
(「あえ」は「あえる(合)」の連用形、「しらう」は「互いに…する」意で「互いに合わせるようにする、相手をする」が原義。これが変化して「あいしらう」「あしらう」となる)
〔自ハ四〕(相手の話が引き立つように)相手をする。調子を合わせる。応答する。*源氏‐帚木「心にいれてあへしらひゐ給へり」
〔他ハ四〕
1 (他人の相手をして)適当にもてなす。程よく処理する。あしらう。*蜻蛉‐上「いとかうしもあるは、われをたのまぬなめりなどもあへしらい」
2 (味などを引き立たせたりするために)取り合わせる。配合する。*蜻蛉‐上「きりおほね、物のしるして、あへしらひてまづいだしたり」
〔自ハ四〕(相手の話が引き立つように)相手をする。調子を合わせる。応答する。*源氏‐帚木「心にいれてあへしらひゐ給へり」
〔他ハ四〕
1 (他人の相手をして)適当にもてなす。程よく処理する。あしらう。*蜻蛉‐上「いとかうしもあるは、われをたのまぬなめりなどもあへしらい」
2 (味などを引き立たせたりするために)取り合わせる。配合する。*蜻蛉‐上「きりおほね、物のしるして、あへしらひてまづいだしたり」
あえ・す【零えす・落えす】🔗⭐🔉
あえ・す【零えす・落えす】
〔他サ四〕(「あやす(零)」の変化か)したたらす。血、汗などを流す。*義経記‐二「切りて社壇に血をあへさんも、神慮の恐れあり」
あえ‐・す【饗えす】(あへ‥)🔗⭐🔉
あえ‐・す【饗えす】(あへ‥)
〔自サ変〕=あう(饗)*書紀‐舒明即位前(北野本訓)「大臣の家に饗(アヘ)す」
あえ‐・ず【敢えず】(あへ‥)🔗⭐🔉
あえ‐・ず【敢えず】(あへ‥)
〔連語〕(「敢う」の未然形に、打消の助動詞「ず」の付いたもの)
1 (「敢う」が独立した動詞の形で)耐えられない。がまんできない。*万葉‐三六九九「秋されば置く露霜に安倍受(アヘズ)して」
2 (動詞の連用形または、それに係助詞「も」を添えた形に付いて補助的に用いる)
…しきれない。…しおおせない。*万葉‐二六五七「人の心はまもり不敢(あへぬ)もの」
…できない。*古今‐八三「人の心ぞ風も吹きあへぬ」
(動詞の連用形に係助詞「も」を添えた形に付く)…するや否や。…も終わらぬうちに。*太平記‐一一「妻室聞きもあへず、只涙の床に臥し沈みて」
…しきれない。…しおおせない。*万葉‐二六五七「人の心はまもり不敢(あへぬ)もの」
…できない。*古今‐八三「人の心ぞ風も吹きあへぬ」
(動詞の連用形に係助詞「も」を添えた形に付く)…するや否や。…も終わらぬうちに。*太平記‐一一「妻室聞きもあへず、只涙の床に臥し沈みて」
あえ‐たちばな【阿倍橘】(あへ‥)🔗⭐🔉
あえ‐たちばな【阿倍橘】(あへ‥)
柚(ゆず)に似た甘橘(かんきつ)類の一種か。一説に、九年母(くねんぼ)。
[補注]「あへたちばな」か、「あべたちばな」か不明。観智院本名義抄には「あべたちはな」とある。
日国 ページ 82。