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さごろも‐の【狭衣の】🔗🔉

さごろも‐の【狭衣の】 衣には緒(お)をつけるので、「お(緒)」と同音の「お(小)」にかかる。

さごろも‐の‐だいしょう【狭衣大将】(‥のダイシャウ)🔗🔉

さごろも‐の‐だいしょう【狭衣大将】(‥のダイシャウ) 「狭衣物語」の主人公。今上の弟の関白堀河大臣の子。のちに皇位につく。容姿、才芸ともにすぐれた貴公子で、源氏宮への悲恋などに悩む。「源氏物語」の影響の下に造型された人物で、光源氏、薫との類縁が目立つ。 「さごろもものがたり(狭衣物語)」の異称。

さごろもものがたり【狭衣物語】🔗🔉

さごろもものがたり【狭衣物語】 物語。四巻。作者については、源頼国の娘の子内親王宣旨(ばいしないしんのうせんじ)説が定説で、大弐三位説は否定されている。延久・承保ころ、院政以前の成立。狭衣大将の、いとこの源氏宮とのとげられぬ恋を中心に、女二宮や飛鳥井の姫君との悲恋のさまを述べる。「源氏物語」の影響が濃い。狭衣。

さごろもものがたりえまき【狭衣物語絵巻】(‥ものがたりヱまき)🔗🔉

さごろもものがたりえまき【狭衣物語絵巻】(‥ものがたりヱまき) 絵巻物。絵だけ四段残存。鎌倉末期ごろの作。絵は土佐光秀、詞書は伏見院筆と伝えるが明らかでない。絵は源氏物語絵巻の様式を踏襲するが、典雅な趣にとぼしい。東京国立博物館ほかに分蔵。

さ‐こん【左近】🔗🔉

さ‐こん【左近】 1 「さこんえふ(左近衛府)」の略。⇔右近。 2 「さこん(左近)の桜」の略。 ●左近の荒手番(あらてつがい) 中古、左近衛府の舎人(とねり)が、左近の馬場で行った荒手番。 ●左近の蔵人(くろうど) 左近衛府の官人で蔵人を兼任した者。 ●左近の桜(さくら) 紫宸殿の南階下の東側に植えた桜で、左近衛府の官人がこの桜から南に陣列したところからいう。左近。⇔右近の橘。 ●左近の=将監(しょうげん)[=尉(じょう・ぞう)] =さこんえ(左近衛)の将監 ●左近の少将(しょうしょう) =さこんえ(左近衛)の少将 ●左近の=将曹(しょうそう)[=そうかん] =さこんえ(左近衛)の将曹 ●左近の陣(じん) (「さこんえ(左近衛)の陣」の略)紫宸殿の東向かいの門、日華門内にあり、儀式のとき、左近衛の武官が詰めて警衛した場所。左近衛の陣。 ●左近の=将監蔵人(ぞうのくろうど)[=蔵人将監(くろうどのぞう)] 左近衛府の将監(しょうげん)で、六位の蔵人を兼ねた者の称。 ●左近の大将(だいしょう) =さこんえ(左近衛)の大将 ●左近の=大夫(たいふ)[=大夫将監(たいふしょうげん)] (「大夫」は五位の通称)左近衛将監(さこんえのしょうげん=従六位上相当)で五位に叙せられたもの。 ●左近の中将(ちゅうじょう) =さこんえ(左近衛)の中将 ●左近の司(つかさ) =さこんえふ(左近衛府) ●左近の馬場(ばば・うまば) 左近衛府に属した馬場。平安京一条西洞院の東、室町の西(京都市上京区射場(いば)町付近)にあって、毎年五月、ここで近衛の役人の競馬(くらべうま)の行事が行われた。左近のうまば。左近衛の馬場。 ●左近の真手番(まてつがい) 左近衛府の舎人(とねり)が、左近の馬場で行う騎射の行事。

日国 ページ 8653