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かえ・す【返す(▽反す)】カヘス🔗⭐🔉
かえ・す【返す(▽反す)】カヘス

動五

他
裏を表に上を下にするなど、物の向きを反対にする。
「座布団を━・して座る」
「━・しながら魚を焼く」
「ズボンのすそを━(=折り返す)」
「手のひらを━」
「踵きびすを━(=引き返す)」
「反す」とも。
田畑の土を耕す。掘り返す。打ち返す。
「田[畑]を━」
「反す」とも。
もとあった場所に位置させる。戻す。
「持ち出した雑誌をもとの場所に━」
「傷の癒いえた鳥を巣箱に━」
「特派記者を本社詰めに━」
借りたり預かったり無断でかすめたりしたものをもとの持ち主に戻す。
「耳をそろえて借金を━」
「借りた本を━」
借りたり預かったりしたものではないものに使うのは誤り。「○
お釣りをお返しします」「×
レシートをお返しします」
もとの状態に戻す。
「議論を白紙に━」
「劣勢を盛り━」
「人工呼吸で息を吹き━」
受けた行為に対し、ある行為で応じる。特に、同等の行為で応じる。
「恩を仇あだで━」
「あきれ果てて━言葉もない(=返事もできない)」
「二点を━・し、同点に追いつく」
「挨拶あいさつを━」
「〔テニスで〕ボールを相手のコートに━」
「殴り━・切り━・押し━・にらみ━」
〔古い言い方で〕食べた物を吐く。上げる。戻す。
反切はんせつによって漢字の音を示す。
◇「反切」の「反」を「かえす」と読むところから。
「反す」と書く。

自
もとへ戻る。引き返す。
「寄せては━波の音」
「もと来た道を━」
◇自分自身をかえすことからいう。
《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》その行為を初めからもう一度行う。〜直す。また、何度も行う。繰り返す。
「読み━・聞き━・思い━・染め━」
◆「帰す」「孵す」と同語源。
巡ってもとに戻す、返還する意では「▽還す」(「制度を昔に還す」「租借地を還す」)とも書くが、今は「返」が一般的。
返せる
返し
関連語
大分類‖返す‖かえす
中分類‖返す‖かえす
































明鏡国語辞典 ページ 1059 での【返す(反す)】単語。