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く・う【食う(喰う)】クフ🔗🔉

く・う【食う(喰う)】クフ 他五 生命を維持するために、食物を食べる。特に、固形の食物をかんで飲み込む。食べる。食らう。食する。 「食物をむさぼり━」 「犬がえさを━」 「うちで飯を━・っていかないか」 「もりもり[がつがつ・むしゃむしゃ]━」 「━や━・わずの(=満足な食事もできない貧しい)生活」 「彼とは同じ釜かまの飯を━・った仲だ」 丁寧な言い方である「食べる」に対して、一般的な言い方として使われてきたが、粗野な感じを伴うようになり、また敬語化もできず、「食べる」に取って代わられる傾向にある。 動物が歯を立ててかむ。また、虫が刺す。 「サメが鋭い歯で人を━」 「シロアリが柱を━・った跡がある」 「蚊に━・われる」 ◇この意が原義で、「食い付く」「食いしばる」など、複合語にその意をとどめている。 暮らしを立てる。生活する。食べる。 「私は文筆業で飯を━・っている」 「三〇年間この会社で━・ってきた」 「こんな薄給では━・ってゆけない」 人の領分を侵す。特に、強い相手を負かす。 「相手の縄張り[票]を━」 「子役が主役を━」 「弱小チームが強豪を━」 エネルギーや金などを大量に消費する。費やす。 「この電子レンジは電気を━」 「この車は馬力がある分だけ燃料を━」 「時間を━仕事はごめんだ」 マイナスに評価していう。 好ましくない行為や作用を身に受ける。こうむる。食らう。 「お目玉[足止め・不意打ち・反撃]を━」 「門前払い[総すかん]を━」 「鳩はとが豆鉄砲を━・ったような(=きょとんとした)顔をする」 「その手は━・わない(=そんな計略にはかからない)」 「見事に一杯━・わされた(=だまされた)」 《「年を━」の形で》かなりの年齢になる。 「見かけよりは年を━・っている」 ◇やや俗語的な言い方。 《「人を━・った」の形で》人をばかにした。こけにした。 「全く人を━・った話ではないか」 「人を━・ったような態度で応対する」 食える 食い 関連語 大分類‖飲食‖いんしょく 中分類‖食べる‖たべる 大分類‖生活‖せいかつ 中分類‖生活‖せいかつ

明鏡国語辞典 ページ 1714 での食う(喰う)単語。