
《実質的意味を半ばとどめた用法》

…した後で、(また)そこに来る意を表す。
「文句を言って━」
「ちょっと駅まで送って━」
「顔を洗って出直して
こい」

そのようなしかたで来る意を表す。
「歩いて━」
「終点まで立って
きた」

ある動作が、近づいてくる動作と並行して行われる意を表す。〜しながら来る。
「土産を持って━」
「ベビーカーを押して━」

話し手に近づく動作である意を表す。
「帰って━」
「波が寄せて━」
「向こうからやって━」
「嫌な仕事となると何でも押しつけて━」

複合化の度合いが強く、文語的な表現では「て」が現れず、「寄せ来る」「迫り来る」などとなることが多い。

《形式化した用法》時間的・心理的に近づく気持ちを伴いながら、過去(または、基準となる時点)から現在までの事態の展開を表す。
「少しずつ賛同者が増えて━」
「だんだんと事情がはっきりして━」
「日に増して元気が出て━」
→
行いく

◆

実質的意味が薄まった


以降はかな書きも多い。

はかな書きが多い。特に、


は積極的にかなで書かれる。
く(カ変)
関連語
大分類‖移動‖いどう
中分類‖
到着‖とうちゃく
大分類‖会う‖あう
中分類‖
訪れる‖おとずれる
【来たか長ちょうさん待ってたほい】
待ちかねていた人や事態の到来を歓迎していう軽口。