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いく‐ら【幾ら】🔗🔉

いく‐ら【幾ら】 《ふつう下に疑問の終助詞「か」を伴う。副詞的にも使う》数量(特に、値段)を尋ねる語。どのくらい。どれくらい。 「このノートはお━でしょう」 「経費は━かかるか分からない」 「体重は幾らありますか」などとも使うが、値段以外では「どのくらい・どれくらい」のほうが標準的。 値段を尋ねるのに「何円」を使うのは(数値の強調が必要な場合以外は)やや俗で幼稚な言い方。「コーヒー代は何円でしたか」 《「━にもならない」の形で》金額が数えるまでもないほどに少ないさま。わずかにしかならない。 「売り払っても━にもならない」 《きりのいい数値に付いて》不定の端数(特に、金額)を表す。いくらか。 「お金はもう千━しか残っていない」 《「━…て(で)も」「━…とも」「━…でも」などの形で》数量や程度のはなはだしさを考慮しながら譲歩する意を表す。どのように…しようとも。いかに…とも。 「━捜しても見つからない」 「━子供でも事のよしあしは分かる」 「━何でもひどすぎる」 《「━…ても(でも)よい」「━…でもよい」などの形で》数量の多少にこだわらないで、許容できる意を表す。文脈的には「多くても少なくてもよい」「多く(または、少なく)てもよい」の意となる。 「品質がいいなら━出してもよい」 「もらえるものなら━少なくても結構です」 副詞「幾らでも」で言い換えることができる。「幾ら投稿してもよい→幾らでも投稿してよい」 ◆かな書きも多い。特に、は積極的にかな書きにされる。

明鏡国語辞典 ページ 323 での幾ら単語。