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せま・る【迫る(る)】🔗🔉

せま・る【迫る(る)】 自五 (他を圧するように)すぐ近くまで押し寄せる。近づく。〔意図的な行為にも非意図的な作用にもいう〕 「敵が目前に━」 「語気鋭く議長(席)に━」 「じわじわと背後から相手に━」 「火砕流が人家に━」 「宵闇よいやみが━」 「危険が身に━」 「鬼気━光景」 「船が岸壁に━」のように動く主体を主語にしていう場合と、「岸壁が目前に━」「行く手に樹海が━」のように不動の対象を主語にしていう場合とがある。 切り立った崖がけなどが狭い間隔を保って、他を圧するように存在する。 「渓谷の両岸には崖が━・っている」 「町のすぐ背後に険しい山並みが━」 時間的な隔たりが小さくなる。刻限が近づく。 「期日[死期]が間近に━」 「決戦の時が刻一刻と━・ってくる」 「勝利は目睫もくしょうの間かん(=目前)に━」 基準とする状態(特に、物事の本質)に近づく。肉迫する。 「世界記録に━好タイム」 「事件の核心に━」 「真に━・った演技」 《「胸[心]に━」の形で》感動で胸が締めつけられたようになる。 「迫真の演技が胸に━」 「感動が心に━」 「万感ばんかん胸に━」 〔やや古い言い方で〕動悸どうきや息遣いが激しくな(って苦しくな)る。切迫する。 「息[胸]が━」 〔慣用句的に〕行き詰まる。せっぱつまる。 「悠揚ゆうよう━・らぬ態度」 「貧に━」 他五強い態度で要求する。強要する。 「首相に退陣を━」 「開国[決断]を━」 「返済を━」 「必要に━・られる」 関連語 大分類‖近付く‖ちかづく 中分類‖接近‖せっきん

明鏡国語辞典 ページ 3394 での迫る(る)単語。