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たた・える【▼湛える】タタヘル🔗⭐🔉
たた・える【▼湛える】タタヘル

他下一
器いっぱいに液体を入れて、あふれんばかりにする。
「杯に酒をなみなみと━」
「田植えを控えて稲田には水が満々と━・えられている」
容器を主語にしていう言い方もある。あふれんばかりの状態で、器がたっぷりと液体を含みもつ意。「二つの岬に抱かれた湾が、静かな水を━・えていた
大岡昇平
」「コップが…黒麦酒ビールをなみなみと━・えたまま、口もつけずに置いてあります
芥川
」
《多く「目に涙を━」の形で》涙ぐんで、目から涙があふれんばかりにする。
「両の目に涙を━・えて訴える」
〔修辞的な言い方で〕表情などに内面を表す情感や情趣があふれんばかりに感じられることにいう。
「満面に笑みを━・えて迎える」
「目もとに気品を━・えている」
「その眼は、底に粘りつくような強い光を━・えている
吉行淳之介
」
「その短調のメロディは、軍歌とはいえぬような哀愁を━・えてくるのだった
北杜夫
」
たた・ふ(下二)
関連語
大分類‖満ちる‖みちる
中分類‖充満‖じゅうまん

















明鏡国語辞典 ページ 3734 での【湛える】単語。