

接助


未実現の事柄を仮定して、条件として示す。もし[仮に]…ならば。
「困ったことがあっ
たら相談してくれ」
「雨だっ
たら中止にしよう」
「失敗し
たら嫌だなあ」
「もっと早く来てい
たら間に合ったのに」

偶然起こる事柄のきっかけを表す。…したところ。
「休ん
だら元気になった」
「応募し
たら当選した」
「やってみ
たら簡単だった」
「落とし
たら割れた」

すでに実現していることを前提として示す。
「そんなに食べ
たら太りますよ」
「ここまで来
たら勝ったも同然」

《「…だったら」「…の[ん]だったら」などの形で》相手の発言や状況から話題を取り立てる意を表す。…なら。
「『母さんは?』『母さんだっ
たら部屋にいるよ』」
「行きたくないんだっ
たらやめなさい」

《「…と来たら」の形で》ややあきれながら、話題として取り立てる意を表す。…なんて。
「うちの子とき
たらちっとも勉強しないの」

《「…たらどうか」「…たらいい」などの形で》親しい相手に対する忠告や軽い命令、放任などを表す。
「医者に診てもらっ
たらどうですか」
「先生に相談し
たらいいよ」
「好きにし
たらいいさ」

《「…たらいい」「…たらいいのに」などの形で》実現を望んだり、実現しなかったことを悔やんだりする気持ちを表す。…ばいい(のに)。…といい(のに)。
「うまく行っ
たらいいね」
「金があっ
たらいいのに」
「相談してくれ
たらよかったのに」
◆

は完了の助動詞「た」の仮定形「たら(ば)」から。

活用語の連用形に付く。

ア・カ・タ・ラ行の五段動詞の場合は音便形に付く(「言ったら・書いたら・入ったら」)。ガ・ナ・バ・マ行の五段動詞の場合は濁音化する(「泳いだら・遊んだら・飲んだら」)。
だら


接助


→
たら(接助)