
《文末に付いて》
詠嘆を表す。
「きれいだ
な」
「すごい
な」
「早く帰りたい
な」

自分に言い聞かせる気持ちで、
推量・
自問・
納得などを表す。
「今日は晴れる
な」
「だれか来た
な」
「やっぱり私には無理だったんだ
な」

断定・質問・依頼・勧誘などをやわらげる。
「私は反対だ
な」
「もらっていいか
な?」
「頑張ろう
な」
「気をつけて
な」
「こちらにいらっしゃい
な」
「よく降ります
な」

注文する時の「おれ、カツ丼
な」は、名詞で言い切る「おれ、カツ丼」に終助詞「な」が付いたもので、助動詞「だ」の連体形ではない。

相手の行為を
非難したり
詰問したりするのに使う。
「よくもやった
な」
「おい、犯人はおまえだ
な」

《動詞や動詞型活用の助動詞の終止形に付いて》強い
禁止を表す。
「走る
な!」
「子供には読ませる
な」
「ご同輩よ、心配し給う
な」

意味や語調を弱めた言い方に、「…なよ」「…てくれるな」がある。「泣くなよ」「泣いてくれるな」

丁寧語に付いた「…てくださいます
な」は、主に年配の女性が使う。また、男性の親しみを込めた言い方に、「…ない」がある。「もう泣くない」

《動詞や動詞型活用の助動詞の連用形に付いて》ぞんざいな調子の
命令を表す。
「ちょっと来
な」
「やってみ
な」
「やめ
な」
◇「なさい」の略。多く男性が親しい間柄で使う。
◆



の「な」は、さらに後ろに終助詞「よ」や

の「な」が付くことがある。「油断する
なよ
な」


と




には、より意味を強めた言い方に「なあ」がある。
な【那】

(造)

なんぞ。どの。
「━辺」
◇梵語
ぼんごなど、外国語の音写に使う。「刹━
せつな・檀━
だんな」