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い・る【入る】🔗🔉

い・る【入る】 動五 外から一定の枠の中へすっぽりと移動する。 「十二月六日、船は紅海に━斎藤茂吉」 「葷酒くんしゅ山門に━を許さず」 「飛んで火に━夏の虫」 「石を抱いて淵ふちに━」 物陰に移り動いて見えなくなる。 「月が山に━」 特定の環境の中に身を移す。 「渦中[仏門・政界・鬼籍]に━」 次第に高じて、ある高い状態に移る。 「佳境に━」 「悦えつに━」 「技、神しんに━」 時が移って、ある時期・期間に達する。 「梅雨つゆ[土用]に━」 〔慣用句的に〕物事が知覚されたり理解されたりする。 「目に━もの全てが珍しい」 「気[興]に━」 〔慣用句的に〕物事に気持ちや力が傾注される。 「念の━・った仕事ぶり」 「力が━」 内に向かってくぼむ。 「海が陸地深く━・りくむ」 裂け目・切れ目などができる。 「ひび[亀裂きれつ・裂け目]が━」 ◆「入はいる」の古い言い方。今では、単独には「入はいる」を使い、「入る」は、多く文語的・慣用的な言い回しの中で使う。 入り 《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》 すっかり…する。また、ほとんど…する。 「寝━・消え━・絶え━」 深く…する。切に…する。 「恐れ━・痛み━・感じ━・恥じ━」 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖はい‖はいる

明鏡国語辞典 ページ 483 での入る単語。