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格助 《移動や伝達など方向性をもつ述語とともに使って》 《方向を表す体言に付いて》移動の方向を表す。 「一路西向かう」 「右と回る」 「こっち来い」 「海の方飛んでいく」 《地点を表す体言に付いて》到達点を表す。 「頂上たどり着く」 「故郷帰る」 「池コイを放つ」 「荷物をロッカー入れる」 動作が向かう相手を表す。 「妻贈る」 「うち電話する」 「近所言い触らす」 は「に」とも言うが、「に」は到達点・相手を、「へ」は方向性を重視した言い方となり、動きの展開する方向を特に表す「前突き進む」「公益法人、民営化の方向」などでは「に」は不自然になる。また、「本塁に/へ生還する(→本塁への生還)」「私は母に/へ手紙を書いた(→私が書いた母への手紙)」のように、名詞句では「にの」の形がないので、すべて「への」となる。 《方向性の希薄な述語とともに使って》移動した結果として、動作・作用が実現する場所を表す。 「ここ座って(=ここへ来てここに座って)話を聴け」 「こちら住んで(=移り住んで)五年になる」 「首ぶらさげておきなさい」 ふつうは「に」を使うが、「へ」にすると、その場所へ移動するイメージが現れる。

明鏡国語辞典 ページ 5522 での単語。