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う・ける【受ける】🔗⭐🔉
う・ける【受ける】

他下一
落ちてくる物や向かってくる物を手などでささえ止める。受け止める。
「水滴[雨水]を両手[おけ]に/で━」
「投球をミットで━」
「〜に受ける」「〜で受ける」の言い方があり、後者のほうが動作主の意図が強く出る。野球で、「打球をグラブで受ける」は自然だが、「打球をグラブに受ける」は不自然。
差し出されたものをみずからの手におさめる。受け取る。
「杯を━・けてください」
「感謝状、謹んでお━・け致します」
「奨学金を━」
自然の作用や、他からの作用がみずからの体に及ぶ。
「全身に朝日を━・けて深呼吸をする」
「空っ風を顔一杯に━」
「ヨットが(帆に)風を━・けて進む」
「船が(船体に)高波を━・けて転覆する」
「凶弾を頭に━」
ある行為がみずからに及ぶことを、受動的な視点でとらえていう語。
「損害を━(=こうむる)」
「接待を━(=接待される)」
「米国から援助を━」
「当局の許可を━」
「先輩の影響を━」
「下級生の挑戦を━」
「国民の歓迎を━」
「信頼を━」
「寵愛ちょうあいを━」
対象に抱く思いなどを受動的な視点でとらえてもいう。「心に感銘を━」「強い印象を━」
《「…を━・けて(から)…する」の形で》自分に向けられた行為をしっかり受け止めて(から)…する。…に応こたえて…する。
「命令を━・けて出発する」
「反対意見を━・けて修正案を作る」
ある行為に応じる。
「入学試験[授業・手術]を━」
動作主の意図がはっきりと現れる言い方で、
と異なる。
の「講義を━(=意図的)」と
の「抗議を━(=抗議される。受動的)」を比較。
他から与えられる。特に、天から授かる。
「この世に生を━・けて六〇年」
「天から━・けた才能」
あとを継ぐ。前を受け継ぐ。また、系統・血筋などを引く。
「前任者の後を━・けて事業を発展させる」
「平氏の血を━」
文法で、後の語句が前の語句の働きかけをこうむる。
「体言『人』が連体形『美しい』を━」
⇔係る

自下一
好評を得る。
「若者に━映画を企画する」
「即興のギャグが聴衆に━・けた」
◆
「▽承ける」「▽享ける」とも。「承」は受け継ぐ意で

で、「享」は授かる意で
で使われることがあるが、今は一般に「受」を使う。
う・く(下二)
受け
関連語
大分類‖許可‖きょか
中分類‖承諾‖しょうだく
大分類‖行う‖おこなう
中分類‖試みる‖こころみる
大分類‖受ける‖うける
中分類‖受ける‖うける
































明鏡国語辞典 ページ 553 での【受ける】単語。