
「ます」に「です」が付いた「ますです」には崩れた語感があるが(「私も行き━です」)、「ますでしょう」はそうではない(ただし、やや過剰な丁寧表現)。「随分掛かった筈ですから、さぞ困ってい━でしょう


外

」「先生は今はどうしていらっしゃい━でしょう」「皆さん、ご覧になり━でしょう?」

「です」や「ます」を付けず、丁寧でない常体(だ・である体)に対し、「です」や「ます」を付けた丁寧な言い方を敬体(です・ます体)と呼ぶ。敬体には、さらに丁寧な言い方である「でございます体」もある。
「ます」を用いた過剰な丁寧表現
(カッコ内が標準的な表現)
1
固定化した慣用表現
お気をつけましてお過ごしください(お気をつけて)
これに懲こりませずにまたおいでください(これに懲りずに)
2
助詞のように使う、固定化した連語
北京
におきまして開催されました(…において)
先生
におかれましてはお元気のことと存じます(…におかれては)
ご多忙
にもかかわりませずお越しくださり(…にもかかわらず)
環境問題
につきましてお話しします(…について)
御社
にとりましては何よりです・お母様
にとられましては、さぞご心配のことでしょう(…にとっては)
お陰様
をもちまして成功いたしました(…を以
もって)
テレビ
によりまして知りました(…によって)
3
副詞・接続詞
改めましてお知らせします(改めて)
重ねまして御礼申し上げます(重ねて)
差し当たりましてご報告します(差し当たって)
従いまして試合は中止です(従って)
それはさておきまして(それはさておいて)
つきましては予定をお知らせいただきたく(ついては)
取り急ぎまして御礼まで(取り急ぎ)
4
事物を修飾する表現
閉まります扉にお気をつけください(閉まる扉)
降りましたホームの中程の階段を(降りたホーム)
*一般に、固定慣用化した表現は敬語にする必要はなく、これらの中で用いられる動詞に「ます」を付けるのは、本来は誤り。しかし、口頭語や手紙文で丁寧表現として定着しつつあるものも多い。
*「ご乗車になりましてお待ちください」「お伺いいたします」など、尊敬・謙譲表現の中で丁寧の「ます」を使うのは適切だが、過剰な表現となる場合もある。
マス[mass]


名


集まり。集団。

大量。多数。
「━コミュニケーション」

大衆。
「━メディア」