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ます🔗🔉

ます 助動 特活型ませ・ましょ‐まし‐ます‐ます‐ますれ‐ませ・まし丁寧聞き手に対する丁寧な気持ちを表す。 「電車が来━」 「なにをし━か」 「早く戻りましょう」 「一緒に行きませんか」 「ありがとうございました」 「お帰りなさいませ」 ◇「まらする→まるする→まっする→まっす・まする→ます」と転じた。 動詞と動詞型活用の助動詞に付く。補助動詞「いる」に付いた「〜て[で]います」は、口頭語ではしばしば「〜て[で]ます」となる。「本を読んでます」→いる(語法) 「ます」に「です」が付いた「ますです」には崩れた語感があるが(「私も行き━です」)、「ますでしょう」はそうではない(ただし、やや過剰な丁寧表現)。「随分掛かった筈ですから、さぞ困ってい━でしょう」「先生は今はどうしていらっしゃい━でしょう」「皆さん、ご覧になり━でしょう?」 「です」や「ます」を付けず、丁寧でない常体(だ・である体)に対し、「です」や「ます」を付けた丁寧な言い方を敬体(です・ます体)と呼ぶ。敬体には、さらに丁寧な言い方である「でございます体」もある。 「ます」を用いた過剰な丁寧表現 (カッコ内が標準的な表現) 1 固定化した慣用表現 お気をつけましてお過ごしください(お気をつけて) これに懲りませずにまたおいでください(これに懲りずに) 2 助詞のように使う、固定化した連語 北京におきまして開催されました(…において) 先生におかれましてはお元気のことと存じます(…におかれては) ご多忙にもかかわりませずお越しくださり(…にもかかわらず) 環境問題につきましてお話しします(…について) 御社にとりましては何よりです・お母様にとられましては、さぞご心配のことでしょう(…にとっては) お陰様をもちまして成功いたしました(…を以もって) テレビによりまして知りました(…によって) 3 副詞・接続詞 改めましてお知らせします(改めて) 重ねまして御礼申し上げます(重ねて) 差し当たりましてご報告します(差し当たって) 従いまして試合は中止です(従って) それはさておきまして(それはさておいて) つきましては予定をお知らせいただきたく(ついては) 取り急ぎまして御礼まで(取り急ぎ) 4 事物を修飾する表現 閉まります扉にお気をつけください(閉まる扉) 降りましたホームの中程の階段を(降りたホーム)  *一般に、固定慣用化した表現は敬語にする必要はなく、これらの中で用いられる動詞に「ます」を付けるのは、本来は誤り。しかし、口頭語や手紙文で丁寧表現として定着しつつあるものも多い。  *「ご乗車になりましてお待ちください」「お伺いいたします」など、尊敬・謙譲表現の中で丁寧の「ます」を使うのは適切だが、過剰な表現となる場合もある。

明鏡国語辞典 ページ 5790 でのます単語。