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み・える【見える】🔗⭐🔉
み・える【見える】

動下一

自
その物の存在や動きが目でとらえられる。
「窓から海がよく━」
「向こうに鉄塔が━」
「木が倒れているのが━」
「笑うと八重歯が━」
「さっきから彼の姿が━・えない」
「目に━・えて(=はっきりと分かる形で)大きくなる」
《「目が━」の形で》物を見る能力がある。また、目が物の存在や動きをとらえられる状態にある。
「猫は暗がりでもよく目が━」
「事故で目が━・えなくなる」
見た感じでそのように判断される。また、見た感じがそのように判断される。
「私には彼はまだほんの子供に━」
「健康そうに━」
「死人のように━」
「どこから見ても本物に━」
「楽しげに━」
「若く━」
「少し違って━」
判断を表す内容を、体言+断定の助動詞「だ」の連用形「に」、形容動詞連用形「〜に」、形容詞連用形「〜く」、動詞連用形+「て[で]」などの形で受ける。
閲覧できる形で書物などに記録登載されている。見られる。ある。
「その逸話は史記に━」
「新聞に幾つかの反対意見が━」
あるものにそのような印象や様子が感じられる。見てとれる。観察される。
「証書に改竄かいざんの跡が━」
「景気に回復の兆しが━」
「表情に疲れが━」
《「…と━」の形で》外見から判断してそのようだと思われる。見受けられる。
「男はまだ三〇歳過ぎと━」
「よほど困っているものと━・えます」
《多く「━・えてくる」の形で》未来の姿や物事の内容などが具体的なイメージとしてとらえられる。
「目を閉じれば自分の未来が━・えてくる」
「体質の違い[敵の戦略]が━・えてくる」
「なかなか実体が━・えない」
「来る」の尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。
「お客様が━・えました」
◇更に尊敬の度合いを高めた「お見えになる」も一般化している。
尊敬の助動詞「られる」を付けた「見えられる」は標準的でない。
相手(訪問者)の到着を自分側(訪問される側)の視覚に基づいていう語で、謙譲表現・依頼表現などとはなじまない。「×
四時ごろお見えください→○
いらして[おいで・お越し]ください」「×
当店にお見えいただきありがとうございます→○
当店にいらして[おいで・お越し]いただきありがとうございます」
《主に「よく━」の形で》眼鏡や受像機の像が細かいところまで鮮明に知覚できる。
「この眼鏡は遠方までよく━」

補動
《連用形+「て[で]」に付いて》〔東海・岐阜地方の方言で〕「…てい(居)る」「…てゆく」「…てくる」の尊敬語。…ていらっしゃる。
「考えて[帰って]━」
「承知をして━」
「午後には戻ってみえるの?」「お母上は明日訪ねてみえます」など、「…ていらっしゃる」の意で移動動詞を受けるものは、共通語化している。「…てくる」の尊敬語に相当する。
かな書きが多い。
み・ゆ(下二)
見え
関連語
大分類‖見る‖みる
中分類‖見る‖みる



































明鏡国語辞典 ページ 5863 での【見える】単語。