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うつ・す【移す(遷す)】🔗🔉

うつ・す【移す(遷す)】 他五 物や人などを別の所に動かす。 「料理を小皿に━」 「火をタバコに━」 「机を窓際に━」 「患者を個室に━」 「中田氏を開発室に━」 「預金の一部を○○銀行に━」 人事異動などの場合は「遷す」とも。 居所や所属を変える。 「都心部から郊外へ住まいを━」 「駅前に営業所を━」 「田中さんの病室を外科から内科に━」 「総務部から営業部に所属を━」 移る 「遷す」とも。 の「患者を個室に移す(=移動させる)」は対象の移動に、の「田中さんの病室を外科から内科に移す(=変える)」は物事の変更に注目していう。 役割・権限などの所在を変える。移し替える。 「担当を中田から田中に━」 「菩提ぼだい寺を○○寺に━」 「総指揮を会長から社長に━」 「権限を検察庁に━」 「遷す」とも。 場所を変えて、その役割・機能をもった土地を作り出す。 「京都から江戸に都を━」 「都市計画に基づいて住宅街を郊外に━」 「遷す」とも。 関心の対象を他のものに変える。 「ほかの人に心を━」 「映画製作に関心を━」 「視線[目]を━」 時を経る。時を過ごす。 「時を━・さず(=即座に・すぐに)行動する」 もと「しばらく雑談に時を━・した漱石」などと使った。今は多く「時を移さず」の形で副詞的に使う。 香りや色を他のものにしみこませる。 「ユリの香りをハンカチに━」 病気など、よくないものに感染させる。また、もののけなどを他に乗り移らせる。 「風邪を━・される」 「もののけを人形に━」 病気の場合は「感染す」とも当てるが、かな書きが普通。 計画や理論などを実際的な行動の段階に進める。 「今や、計画を行動に━べき時だ」 「構想を実行に━」 他の言語などにかえる。移し替える。 「日本語を英語に━」 「源氏物語を現代語に━」 移せる 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖移動‖いどう

明鏡国語辞典 ページ 598 での移す(遷す)単語。