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上一段動詞・下一段動詞・カ変動詞の場合は、未然形に「られる」がついた「見られる」「食べられる」「来られる」などの形が標準的だが、俗に「見れる」「食べれる」「来れる」のように「れる」を付けて使うこともある(ら抜き言葉)。日常会話では多く使用されるが、書き言葉では抑制される傾向がある。
可能動詞にさらに可能の助動詞「れる」「られる」を付けた、「履はけれる(履ける+れる)」「書けられる(書ける+られる)」の類は誤り。「履ける」「書ける」(可能動詞)、または「履かれる」「書かれる」(履く[書く]+られる)が正しい。
尊敬を表す。
「何時に出発されますか」
「結果は社長が言われたとおりになりました」
「祝賀会には先生も行かれますか」
「お出かけになる」「ご出発になる」などの「お[ご]…になる」より直截ちょくせつ的でそっけない響きがある。軽い尊敬を表すものとして、特に書き言葉で多用される傾向がある。
「…れる」の敬語に不向きな動詞もあって、「もうやられましたか」「いつされますか」「まだいられますか」などは、それぞれ「なさいましたか」「なさいますか」「いらっしゃいますか」のように敬語動詞を使った表現にしたい。
さらに敬意を高めようとして、「お出になられる」「おっしゃられる」など、敬語動詞に「れる」が重ねて使われることもあるが、標準的でない(敬意過剰な、二重敬語)。
◆文語形は「る」。
五段動詞とサ変動詞の未然形に付く。上一段・下一段・カ変動詞の未然形には「られる」が付く。
二字漢語のサ変複合動詞には、「影響される」「発見される」のように、未然形「〜さ」に「れる」が付くのが一般的。一字漢語の場合、「愛される」「称される」のように「〜さ+れる」の形をとるもの、「察しられる」「信じられる」のように「〜し(じ)+られる」の形をとるもの、「称せられる」「信ぜられる」のように「〜せ(ぜ)+られる」の形をとるものがある。「愛す」のようにサ行五段動詞があるものは、五段の未然形「〜さ」+「れる」とも解釈でき、「信じる」のようにザ行上一段動詞があるものは、上一段の未然形「〜じ」+「られる」とも解釈できる。「愛せられる」「称せられる」「信ぜられる」など、未然形「〜せ(ぜ)」に「られる」が付く形は、文語の残存形と考えられるが、「宣[冠]
される/せられる」のように「せられる」のほうが優勢なものや、「魅する」のように「魅せられる」しかないものもある。
サ変動詞「する」の場合、全体で「される」となる。「(皆が非難をする→)皆から非難をされる」
「れる」「られる」の意味と文型
(「AがBをCする」に「れる」「られる」を付けたときの意味と文型)
尊敬→AがBをCされる
「先生はトルコ語をどちらで学ばれたのですか」
可能→AがBをCされる
「私はこの魚を食べられる」
→AにはBがCされる
「私にはこの魚が食べられない」
自発→(Aには)BがCされる
「(私には)母が思い出される」
受身→BがAにCされる(直接受身)「花子が先生にほめられる」
→DがAにBをCされる(間接受身)「母親が赤ん坊に泣き声を上げられた」
→BがCされる(自動的表現)「明かりがともされている」
→BがAによってCされる(生産物)「この詩は李白によって書かれた」
れん【連】

名
「連勝式」の略。→連勝式
印刷用紙の全紙を数える単位。一連は千枚。
「B判の上質紙三━」
(造)
つづく。つづける。
「━休・━戦・━載」
つながる。つなげる。また、手をつなぐ。協力する。
「━山・━結・━携・━合」
なかま。
「常━・奥様━・学生━」
「連合」「連合会」などの略。→連合
「国━・経団━」
ひとまとめにくくったものや、連ねたものを数える語。
「数珠一━」
「真珠のネックレス三━」
「五━のめざし」
関連語
大分類‖人‖ひと
中分類‖人々‖ひとびと
明鏡国語辞典 ページ 6527 での【】単語。