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わた・る【渡る】🔗🔉

わた・る【渡る】 動五 間を隔てているものを越えて向こう側に移る。 「船で川を━」 「浅瀬を歩いて向こう岸に━」 「ドーバー海峡を泳いで━」 渉る」とも。 橋・通路などを通って向こう側に移る。 「橋[踏切]を━」 「まっすぐに廊下を━」 海・大陸などを越えて遠く隔たった所へ行く。また、遠く隔たった所から来る。 「選手団の第一陣が北京に━」 「移民としてブラジルに━」 「中国から━・って来た文物」 風などがある場所を通り過ぎていく。 「微風が梢こずえを━」 「水面を━風」 「一日に四五へんも時雨しぐれが━・った三島由紀夫 空中を移動する。 「雁かり[月]が空を━」 あちこちと移る。渡り歩く。 「方々の料亭を━・ってきた板前」 世の中を生きていく。暮らしていく。 「世間を巧みに━」 亘る」「亙る」とも。 《多く「…の手に━」の形で》自分の物や権利が他の人に移る。他人の所有物になる。 「田畑が人手に━」 「経営権が外国企業に━」 配られてそれぞれの人の手に届く。 「資料が出席者全員に━」 ある範囲・数値にまで及ぶ。また、広い範囲にくまなく及ぶ。 「細部に━・って調査する」 「再三に━・って警告する」 「一〇〇ページに━・って詳細に述べる」 「各分野に━知識」 「公私に━・って世話になる」 亘る」「亙る」とも。 ある時間・期間がとぎれることなく引き続く。 「五時間に━・って討議する」 「一か月に━海外旅行」 亘る」「亙る」とも。 相撲で、双方が互角に組む。 「四つに━」 補動《「…に━・らせられる」「…に━・らせたまう」などの形で》「ある」「いる」の尊敬語。…であらせられる。…でいらっしゃる。 「美男に━・らせられる」 「お兄上にて━・らせられる」 ◇古風で改まった言い方。 一般に、かな書き。 《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》一面に広い範囲に及ぶ。 「晴れ━・さえ━・行き━・鳴り━・知れ━」 渡れる 渡り

明鏡国語辞典 ページ 6619 での渡る単語。