

補動


《「て[で]━」の形で》

あとで起こる事態を予想して、手回しのよい動作を行う意を表す。あらかじめ…する。
「前もって調べて━とよい」
「あれほど注意して━・いたのに、しくじったのか!」
「新聞の上に置いて━・いた眼鏡がない」

動作の持続をそのまま放任する意を表す。…してそのままにする。
「言いたいだけ言わせて━さ」
「ほうって━といつまでもゲームよ」
「少し待たせて━のも手だ」

当座の処置としてある動作を行う意を表す。
「この辺でやめて━」
「せっかくだからもらって━か」
「今度だけは大目に見て━」
「〔捨てぜりふで〕よく覚えて━・け!」
◆

口頭語では「…ておく」「…でおく」は、「…とく」「…どく」となることが多い。「知っとくと便利だ」「あらかじめ読んどくといい」

「…ずにおく」「…ないでおく」は、「…て[で]おく」の本動詞の部分を打ち消したもの。「彼には連絡しないでおく」「当座はとがめずにおく」

かな書きも多く、特に


や

は一般にかな書き。
置ける「気のおけない(=気さくにつきあえる)人」
関連語
大分類‖扱い‖あつかい
中分類‖
設置‖せっち
大分類‖扱い‖あつかい
中分類‖
放置‖ほうち
大分類‖止
とめる‖とめる
中分類‖
固定‖こてい
おく【憶】

(造)

思う。おぼえる。
「━念」
「記━・追━」
◇「憶測・憶断・憶説・憶見」などの「憶」は「臆」の代用字。