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「…では[じゃ]ないか」などの形で、予想外のことに対する驚きの気持ちを表す。「泣くどころか平然としているではないか🔗🔉

「…では[じゃ]ないか」などの形で、予想外のことに対する驚きの気持ちを表す。「泣くどころか平然としているではないか 反語を表す。…だろうか、いや…ない。 「大学なんて誰が行く」 「あろうこと、飼い犬に手をかまれるとは」 「あいつらなんかに負けてたまる」 「あんな残虐行為が許されるだろう」 ◇文語の反語表現は、を参照。 〔自問自答して〕 《「…とする[しよう]か」「…てみるか」などの形で》静かな決意を表す。 「よし、そろそろ出かけるとする」 「一つやってみる 軽い詠嘆をこめて、確認したり納得したりする。 「やはりあの手で来た」 「ま、こんなところ」 「うん、これでよしとする 《断定できない内容を表す文を名詞化して》その情報を不確かなものとして示す。 「彼女が何時に着いたは不明だ」 「彼が何を話したが知りたい」 「どうしたらいい僕には分からない」 「まるで盗んだのような言い方じゃないか」 ◆終助詞「か」は、基本的には、「読んだ[楽しい]」「これが詩」「もう少し」など、活用語の連体形(口語では終止形ともする)や、述語となる名詞・副詞などに付く。断定の助動詞「だ」には終止形に付くが、その場合、文末には付かず文中には付く。「今日は休日×だか/ですか」「誰が誰だ分からない」。「だ」と同系統の「…ようだ」「…そうだ」「…べきだ」「…のだ」などや、形容動詞には、語幹の部分に付く。文中では「いるのだいないのだ分からない」のように「だ」に付く。 「か」の文型表現 1 「AかBか」(。後ろの「か」を省略するものがあり、慣用的に言わないものもある) 《多く「…かどうか」の形で、疑問詞を伴わない形の疑問表現を名詞化して》その情報が不確かなものであることをはっきりと示す。「彼女が彼の従妹どうは怪しい」「来春卒業できるどうは疑わしい」◇「…か…ないか」「…か否か」()の婉曲えんきょくな言い方。「卒業できるのさえ疑わしいのに…」のように「どうか」を省略した言い方もある。→ 《上に数値を伴って、「…か…ない(か)」の形で》…を超えることはないが、だいたい…ぐらい。だいたい…以下。「値段は千円するしないだ」「年のころは四〇歳になるならないだ」 《「…か何[誰・どこ]か」の形で》他を選択する余地を残しながら、それを有力な候補として挙げる。…か、そうでないならば、その類に属する他のものの意。「ビール冷たい物が飲みたい」「田中先生に聞こう」「ハワイどこに行こうよ」 《多く「…かそこ(い)ら」の形で、数値を受けて》おおよその値を表す。正確には…でないとしても、だいたいそのくらい。およそ…。「二十はたちそこらの若造が生意気を言うな」「完成までには一〇年そこいらはかかる」 2 疑いを表す終助詞「か」( 《「…たものか」の形で》そうすべきかどうか迷う意を表す。詠嘆の気持ちがこもることも多い。「先生に知らせたものどうか」「この仕事は誰に頼んだもの 《「…では[じゃ]ないか」などの形で》疑いを残しながらの、控えめな断定を表す。「あれは山田さんじゃない」「これは地震の前触れではないでしょう」「僕は彼が犯人ではないと思う」 《「…ないものか」の形で》理想の実現を待ち望む気持ちを表す。「もっとうまくできないもの」「期日までに間に合わせられないものだろう 《「…ものか」の形で》→ものか(終助詞)「負けてなるもの」 3 質問を表す終助詞「か」( 《「…(よ)うか」の形で、話し手の動作を表す表現を受けて》相手の意向を聞く形で、話し手の申し出を表す。「私が案内しよう」「冷房を入れましょう 《「…ないか」の形で、聞き手の動作を表す表現を受けて》話し手の提案や勧誘を表す。「こっちに来ない」「この薬を試してみない 《「…するか」「…(よ)うか」「…ないか」などの形で、聞き手と共同の動作を表す表現を受けて》話し手の提案や勧誘を表す。「そろそろ退散する」「少し休みましょう」「一緒に食事しません」「ここらで河岸かしを変えない 《「…ないか」「…ん[ぬ]か」の形で、目下の聞き手の動作を表す表現を受けて》難詰なんきつの気持ちをこめて命令する。「早く来ない」「いい加減にしない」「おい、ちょっと待たん 《「いいか」「よろしいか」の形で》聞き手の注意を引きつけて、念を押す。「いい、坊や、よく聞きなさいよ」 《「…では[じゃ]ないか」「…ではありませんか」などの形で》自分の判断に対して共感や同意を求めるのに使う。また、反駁はんばく・難詰なんきつするのに使う。「彼はなかなかいい役者ではない」「ほら、あそこに信号があるじゃないです」「『猿も木から落ちる』というではありません 《「…てはどう[いかが]か」「…たらどう[いかが]か」の形で、聞き手の動作を表す表現に使って》相手の行動に対する、話し手の提案・促し・勧告などを表す。「先輩に相談してみたらどう」「試しに試験を受けてみてはいかがです上昇調のイントネーションを伴えば、「…ては?」「…たら?」だけですませることができる。 《「…てもらえる[いただける]か」「…てくれる[くださる]か」の形で》婉曲えんきょくに言って、丁寧な依頼を表す。「貸してもらえます」「やってくださいます打ち消しの形にすると、さらに丁寧な言い方になる。「教えていただけないでしょう 接頭《主として形容詞の上に付いて》調子を整え、また意味を強める。 「━弱い・━細い」

明鏡国語辞典 ページ 980 での「…では[じゃ]ないか」などの形で、予想外のことに対する驚きの気持ちを表す。「泣くどころか平然としているではないか」単語。