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かわ・る【替わる・換わる・代わる】カハル🔗🔉

かわ・る【替わる・換わる・代わる】カハル 動五 古いものが退き、新しいものがくる。入れ替わったり取り替えられたりする形で、他のものがくる。 「風が陸風から海風に━」 「アパートの持ち主が━」 「担当者に電話が━(=交替する)」 「この食堂は週ごとにメニューが━」 「内閣が━と政治も変わる」 「ベテランと若手が━」 「月[年度]が━」 「世代が━」 「入れ━・切り━・生え━・すり━」 「代」「換」も使う。「代」は「交代」「代替」をふまえた書き方で、おおむね「替」と交替可(「投手が代わる・電車に代わる交通手段がない」)。「換」は「交換」をふまえた書き方で、「電池が換わる」などと使う。 まれに「更わる」とも。 「変」は、「やり方が変わる」「年度が変わる」など単なる変更をいうといった趣で使う。 換・替あるものが取りかえられて別のものになる。 「手形が現金に換わる」 「家屋敷がお金に換わる(=換金される)」 「漢字がかなに換わって読みやすくなった」 「交通手段がバスから電車に替わる」 「千円札が硬貨に替わる(=両替される)」 上の用例で示した表記が標準的だが、「換」「替」はしばしば交替可。 位置や所属が、取り替えられて別のものになる。また、仕事で人が入れ替わる。 「最後尾から最前列に座席が━」 「担当が山田から田中に━・った」 「籍[大学]が━」 ある役割を他の者がする。代役を務める。 「社長に━・って挨拶あいさつする」 「石油に━新しいエネルギー」 「酒に━趣味を見つけることが大切です」 「取って━・成り━」 「代」は代理代役の、「替」は交替の気持ちで使い分ける。「母に代わって/替わって犬の散歩をする」では、前者は代理(ピンチヒッター)、後者は単に役割の交替といった趣である。 位置や所属を取り替えて別のものにする。 「もう少し前の方へ席を━・ろう」 「一丁目から五丁目に住所を━・った」 「勤め[会社]を━」 「替」は主に取り替えの、「変」は主に移動変化の意に注目して使い分ける。 「〜を替わる」は、動作主の意図性において、「〜が替わる(自動詞)」と「〜を替える(他動詞)」の中間に位置する言い方。「銀座に事務所が替わった(a)/を替わった(b)/を替えた(c)」では、aは意図に言及せず、cは意図が強く出る。bはそのほどよさが好まれる。「〜が変わる/〜を変わる/〜を変える」の場合も同じ。 持ち場を明け渡す形で、仕事で人が入れかわる。 「山田と田中が当番を━」 「誰かもちつきを━・ってくれ」 「交代」をふまえて「代」を使うことも多い。「ピッチャーを代わる」 かわれる かわり(代・替)

明鏡国語辞典 ページ 1335