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【山海経】🔗🔉

【山海経】 センガイキョウ〈書物〉一八巻。著者・成立年代ともに不明。神話を多くふくんだ中国古代の地理書。禹ウが治水したとき、それに従った伯益とともにつくったとされるが、もとより伝説の域を出ない。恐らく何回かの編集を経て成立していったものだろうと考えられる。山名を中心として、その山についての産物・鳥獣・神霊・川などを、山の南北に分けて述べ、地理書という名にふさわしい記述も多いが、のちの成立になる篇ほど、神話伝説の占める割合が大きくなる。古代中国の自然観を知る上に貴重な書であり、また、中国の神話を研究するには欠くことのできない書物の一つである。日本へは、九世紀末に伝来があったと考えられ、また江戸時代にはいってからは、1670年の刊本がある。

漢字源 ページ 1344 での山海経単語。