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【捜神記】🔗⭐🔉
【捜神記】
ソウジンキ〈書物〉二〇巻。東晋トウシン時代の干宝カンポウの編。四世紀成立。志怪小説集。不思議な話が四七〇話集められている。その中には、毛衣を奪われた天女が人妻となって娘をもうけ、やがて毛衣をみつけて天上にもどるという羽衣伝説、仲を裂かれて別々の塚に埋められた相愛の夫婦が、二本の梓アズサの木となって空中で固く結びつくという相思樹伝説などの、興味深い話が少なくない。六朝リクチョウ説話の宝庫であり、また中国小説の元祖として、のちの唐代伝奇に多くの素材を提供している。『捜神記』は、六朝時代の志怪小説がほとんど失われているなかで、比較的まとまった形で残された数少ないものの一つであり、中世の説話を研究する者にとっては必須の資料となっている。
漢字源 ページ 1850 での【捜神記】単語。