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【文心雕竜】🔗🔉

【文心雕竜】 ブンシンチョウリュウ〈書物〉一〇巻。南北朝時代、梁リョウの劉[キョウ]リュウキョウの著。500年ごろ成立。中国最初の、体系的な文学評論書。文学は「道」が自然にあらわれて「文」となったものであるという理念にもとずき、文体論では、いろいろの文体を分論し、それぞれについて源流にさかのぼり、古人の名作を評論した。また修辞論では、作者の個性と作品との関係、作品と時代との関係を論じ、作家論・作品論にまで及んでいる。日本では、1732年に岡白駒オカハツクの校訂する和刻本が出版されており、1926年には、鈴木虎雄が敦煌トンコウから発見された唐代の写本を検討して、『敦煌本文心雕竜校勘記』を作っている。『詩品』や『文選モンゼン』序とともに、中国の文学論を研究する上で必読の書である。

漢字源 ページ 1982 での文心雕竜単語。