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【東坡全集】🔗⭐🔉
【東坡全集】
トウバゼンシュウ〈書物〉一一〇巻。北宋ホクソウの蘇軾ソショク(1036〜1101)の詩文集。成立年代未詳。もと、東坡集四〇巻、後集二〇巻、奏議一五巻、内制一〇巻、外制三巻、和陶詩四巻の六集から成り、前集は蘇軾みずから校訂したという。南宋のころ、応詔集一〇巻が付け加えられて七集となった。これを一般に『東坡七集』と呼んでいる。全集としては現存最古のテキストで、原書の姿に最も近い。蘇軾は字アザナを子瞻シセン、号を東坡居士コジといい、北宋時代のすぐれた文学者。その詩文集は、生前すでに出版刊行されるほどであったが、政争にまきこまれ、板木を破棄されたり、所持者は罰せられるなど、厳しい弾圧をうけた。しかし、死後、名誉を回復し、南宋の高宗より文忠の諡オクリナを賜ってから、ひろく国内に流行したのである。古文の唐宋八大家のひとりとして、日本でも愛読された。
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