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【管子】🔗🔉

【管子】 カンシ〈書物〉二四巻。春秋時代、斉セイの管仲カンチュウ(?〜前645)の著と伝えられる。成立年代不明。春秋時代の名政治家、管仲を著者になぞらえた、政治論文集ともいうべき書。政治・経済・軍事・教育などの諸問題について、具体的な政策を示しつつ論じてある。対象が多岐にわたるとともに、そこにうかがわれる思想も雑多で、法家を主調とするとはいえるものの、儒家・道家の説もしばしばみえ、さらに墨家・兵家・農家の説に近いと考えられる部分も少なくない。内容からみて、著者もひとりではなく、戦国時代から漢代にかけて、何人かの手によってつぎたされながら完成したものと考えられている。藤原佐世フジワラノスケヨの『日本国見在書目録』にその名が見えることから、日本には平安時代初期にすでに渡来していたことがわかる。

漢字源 ページ 3299 での管子単語。