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【西廂記】🔗🔉

【西廂記】 セイショウキ・セイソウキ〈書物〉全二一幕。元ゲンの王徳信(字アザナは実甫ジッポ)の著。一四世紀はじめ成立。元代の長編戯曲。唐の伝奇小説『会真記』(『鶯鶯伝オウオウデン』ともいう)に描かれた崔鶯鶯サイオウオウと張君瑞チョウクンズイの恋物語は、その後、民間で語られているうちに成長発展したが、これを演劇にしたてたもの。唐の世、旅の書生張君瑞は、山西の有名な寺院で、崔鶯鶯を見そめ、幾多の曲折ののち、鶯鶯の侍女紅娘コウジョウのはからいで、一夜、西廂の下に密会するが、意外にも女からひどくののしられ、落胆のあまり病床にふす。だが、男に与えた衝撃を知り、真実にめざめた鶯鶯は、みずからすすんで張君瑞のもとにおもむき、ふたりはかたく結ばれる。ふたりの関係はやがて鶯鶯の母の知るところとなり、妨害を受けるが、最後に張君瑞が科挙に合格して、ふたりは永遠の幸福をつかむ。

漢字源 ページ 4019 での西廂記単語。