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【可】🔗🔉

【可】 5画 口部 [五年] 区点=1836 16進=3244 シフトJIS=89C2 《常用音訓》カ 《音読み》 カ〈k・k〉 《訓読み》 きく/べし/ばかり 《名付け》 あり・とき・よく・よし・より 《意味》 カナリ{形}よろしい。さしつかえないさま。〈対語〉→否。「可否」「子曰可也=子曰ハク可ナリト」〔→論語カトス{動}きく。…してよろしいと認める。「可之=コレヲ可トス」「大夫辞之、不可=大夫コレヲ辞フモ、可カズ」〔→国語{助動}べし。…してよろしいと認めることば。「孺子可教矣=孺子教フベシ」〔→史記「可以…(もって…すべし)」は、これなら…してもよいと認めることば。「可以託六尺之孤=モッテ六尺ノ孤ヲ託スベシ」〔→論語{助動}べし。事情からみて…できると認めることば。「可使有勇=勇有ラシムベシ」〔→論語〕「剣堅、故不可立抜=剣堅シ、故ニ立チドコロニ抜クベカラズ」〔→史記{助動}べし。すすめる気持ちをあらわすことば。こうするがよかろう。「可急使守函谷関=急ギ函谷関ヲ守ラシムベシ」〔→漢書「不可不……(…せざるべからず)」は、しなければいけないの意。「不可不蚤自来謝項王=蚤クミヅカラ来タリテ項王ニ謝セザルベカラズ」〔→史記{助動}べし。その気持ちをおこすに値する意を示すことば。「可哀=哀シムベシ」「可憐=憐レムベシ」「可惜=惜シムベシ」 {副}ばかり。まあそれぐらい。「飲可五六斗=飲ムコト五六斗バカリ」〔→史記〕 《解字》 会意。「屈曲したかぎ型+口」。訶カや呵カの原字で、のどを屈曲させ声をかすらせること。屈曲を経てやっと声を出す意から、転じて、さまざまの曲折を経てどうにか認める意に用いる。 《単語家族》 河(型に曲がる黄河)荷(型に物をになう)何(のどをかすらせて誰何スイカする)喝カツ(のどをかすらせる)と同系。 《類義》 当マサニ…スベシは、当然こうすべきだ、須スベカラク…スベシは、ぜひとも必要だ、宜ヨロシク…スベシは、このほうがよかろう、との意。→得 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

漢字源 ページ 698 での単語。