【封土】 ホウド 諸侯・大名の領土。領地。『封地ホウチ・封邑ホウユウ』土を高く盛った祭壇。

【封冊】 ホウサク 諸侯や王に任命して土地を与えるという、天子のくだす任命書。

【封印】 フウイン 封じめに印をおすこと。また、その印。

【封伝】 ホウデン 関所を通行するときに必要な通行証明書。通行手形。関所札。「更封伝、変名姓、以出関＝封伝ヲ更メ、名姓ヲ変ジテモッテ関ヲ出ヅ」〔→史記〕

【封豕長蛇】 ホウシチョウダ〈故事〉大きないのししと長いへび。欲が深く残酷な人のたとえ。〔→左伝〕

【封事】 フウジ 天子だけに読んでもらうため、密封して差し出す意見書。▽漢代にはじまる。『封奏フウソウ・封章フウショウ』

【封泥】 フウデイ 昔、簡札（文字を書くのに使った竹や木のふだ）の手紙のふだをひもでしばって巻き、ひもの結びめを粘土で封じ、その上に印を押したもの。

【封建】 ホウケン 土地の境めの目じるしをたてる。土地をわけること。天子が国を支配し、その領土内の土地を諸侯にわけ与えて主従関係を結び、諸侯にそれぞれの領土をおさめさせること。

【封侯】 ホウコウ 土地をわけ与えて諸侯にする。「未有封侯之賞＝イマダ封侯ノ賞有ラズ」〔→史記〕諸侯。