【発句】 ハック 律詩の第一句と第二句。起聯と首聯。ホック〔国〕俳諧ハイカイ連歌の第一句のこと。五・七・五の十七音から成る。俳諧連歌の発句から転化独立したもの。俳句。和歌・漢詩の第一句。

【発生】 ハッセイ 物事がおこる。生ずる。生物が卵子から育って成体になること。

【発布】 ハップ 法律・命令などを世の中に広く告げ知らせること。

【発令】 ハツレイ 法令・辞令などを告げ知らせる。

【発行】 ハッコウ 出発する。紙幣などを出して、世の中で用いられるようにする。新聞・書物などを出版する。証明書などをつくって出すこと。

【発伝】 ハツデン・デンヲハッス 伝（宿場間を連絡する車馬）を出す。また、伝が出る。▽一説に「伝」を旅券とし、旅券を所持する旅人を出発させることとも。「鶏尽鳴遂発伝出＝鶏コトゴク鳴ク遂ニ伝ヲ発シテ出ヅ」〔→史記〕

【発狂】 ハッキョウ・キョウヲハッス 急に、気が狂うこと。「馳騁田猟令人心発狂＝馳騁田猟ハ人ノ心ヲシテ発狂セシム」〔→老子〕

【発見】 ハツゲン ＝発現。そのことがあらわれ出ること。ハッケン 世の中に知られていないものをはじめて見つけ出す。

【発作】 ホッサ 物事が表面にあらわれること。〔→礼記〕病気の症状や副作用が急におこる。

【発条】 ハツジョウ ぜんまい。はねるばね。

【発身】 ハッシン 努力して、今までより高い地位やすぐれた人望を得ること。身をおこす。出世する。「仁者以財発身＝仁者ハ財ヲモッテ身ヲ発ス」〔→大学〕

【発足】 ハッソク・ホッソク 旅に出発する。〔国〕会・団体などが活動をはじめること。

【発兌】 ハツダ 書物などを印刷して発売すること。▽「兌」は、物を交換する意から、物を売る意になった。

【発育】 ハツイク 天地などが万物をつくりそだてること。「洋洋乎発育万物＝洋洋乎トシテ万物ヲ発育ス」〔→中庸〕子どもなどが成長すること。