【花王】 カオウ 牡丹ボタンの別名。

【花月】 カゲツ 花と月。花を照らす月。陰暦二月の別名。「春江花月」

【花戸】 カコ 花を売る店。戸籍に登録した世帯。

【花心】 カシン 花のしん。しべ。美人の胸中。ハナゴコロ〔国〕浮気な心。移りやすい心。

【花中君子】 カチュウノクンシ 蓮ハスのこと。泥水の中に咲いて、その泥にけがされないのを君子にたとえた。〔→周敦頤〕

【花中神仙】 カチュウノシンセン 海棠カイドウのこと。

【花天】 カテン 空いっぱいに見えるほどにたくさん花が咲くこと。

【花天月地】 カテンゲッチ 花が空いっぱいに咲き、月の光がくまなく地を照らすさま。春の月夜のけしきをいうことば。

【花文】 カブン ＝花紋。物にほどこす模様。

【花片】 カヘン はなびら。『花弁カベン』

【花卉】 カキ 花の咲く草。また、草花。『花草カソウ』

【花甲】 カコウ 六十一歳のこと。→「華甲」

【花旦】 カタン 顔に入れ墨や紅をさした遊女。〔俗〕いきな若い女にふんする俳優。おやま。▽「旦」は、目だったまるいもの。また、たまごのようにまるい顔。

【花気】 カキ 花の香り。『花香カコウ』「花気襲人知驟暖＝花気人ヲ襲ヒテ驟カニ暖カナルヲ知ル」〔→陸游〕

【花朶】 カダ 花が咲いている枝。

【花言】 カゲン〔俗〕うわべだけで実のないことば。〈同義語〉華言。

【花英】 カエイ はなぶさ。〈同義語〉華英。

【花押】 カオウ 署名した自分の名の下に、判のかわりに書きしるすサイン。多くは自分の名を他人にまねられないようにくずして、模様のようにして書く。かきはん。『花書カショ・花字カジ』

【花径】 カケイ 花の咲いている小みち。「暗水流花径、春星帯草堂＝暗水ハ花径ニ流レ、春星ハ草堂ヲ帯ブ」〔→杜甫〕