【薬局】 ヤッキョク〔国〕薬屋や病院で、薬を調合するへや。薬剤師が経営し、薬を調合して売る店。薬屋。

【薬物】 ヤクブツ 薬となるもの。また、薬。〔→左伝〕

【薬味】 ヤクミ 薬のあじ。薬の性質。薬の種類。薬。〔国〕食べ物にそえて風味を増させる香辛料。とうがらし・こしょう・ねぎなど。

【薬研】 ヤゲン〔国〕薬を砕いて粉末にするための金属製の舟形の器具。『薬碾ヤクテン』

【薬草】 ヤクソウ 漢方薬の材料となる草。

【薬剤】 ヤクザイ 薬。また、調合してつくった薬。「薬剤師」

【薬師】 ヤクシ〔仏〕「薬師瑠璃光如来ヤクシルリコウニョライ」の略。人々の病気をなおし、災害から守ってくれるという仏。薬師如来。「大医王仏」ともいう。クスシ〔国〕医者。

【薬酒】 ヤクシュ 薬を加えた酒。草根・木皮・果実などをつけて、薬用にする酒。毒薬のはいった酒。毒酒。

【薬莢】 ヤッキョウ〔国〕弾丸を発射するために、火薬をつめた金属製の筒。

【薬笥】 ヤクシ 薬箱。『薬篋ヤッキョウ』

【薬湯】 ヤクトウ せんじ薬。〔国〕湯に薬をまぜたふろ。くすりゆ。

【薬園】 ヤクエン 薬草を栽培する畑。『薬圃ヤクホ』

【薬肆】 ヤクシ 薬屋。薬店。『薬舗ヤクホ』「長安薬肆黄蓍賤＝長安ノ薬肆ニ黄蓍賤シ」〔→白居易〕

【薬鼎】 ヤクテイ 薬をせんじるためのなべ。また、道士が丹薬タンヤク（丹砂を含む興奮剤）をねるなべ。

【薬種】 ヤクシュ 薬の材料。特に、漢方薬の材料となる草根・木皮。『薬料ヤクリョウ』

【薬餌】 ヤクジ 薬となる食べ物。薬と栄養のある食べ物。「聞驚遽沈殞、薬餌不得施＝驚ヲ聞キテ遽ニ沈殞セリ、薬餌モ施スヲ得ズ」〔→高啓〕

【薬嚢】 ヤクノウ 薬を入れる袋。