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【詩筒】🔗🔉

【詩筒】 シトウ 詩をしるした紙などを入れる竹のつつ。

【詩債】🔗🔉

【詩債】 シサイ 人におくるべき詩を、まだつくっていないこと。

【詩聖】🔗🔉

【詩聖】 シセイ 最もすぐれている詩人。唐の杜甫トホのこと。▽李白リハクを詩仙シセンというのに対する。

【詩話】🔗🔉

【詩話】 シワ 詩、詩人、詩の作法や逸話などについて述べた話。また、それらを記した随筆ふうの書物。平話の一種で、各部分の前後に詩がついている語りもの。代表的なものは宋ソウ代の「大唐三蔵取経詩話」。

【詩歌】🔗🔉

【詩歌】 シイカ・シカ 詩と歌。詩のこと。韻文の総称。〔国〕漢詩と和歌。

【詩境】🔗🔉

【詩境】 シキョウ 詩の中にうたわれた境地。詩的な趣の環境。

【詩語】🔗🔉

【詩語】 シゴ 詩に用いられる、優雅な特別のことば。

【詩稿】🔗🔉

【詩稿】 シコウ 詩の下がき。詩の草稿。『詩草シソウ』

【詩趣】🔗🔉

【詩趣】 シシュ 詩のような趣。詩にあらわれた趣。詩にあらわしたくなるほどのすぐれた趣。

【詩賦】🔗🔉

【詩賦】 シフ 詩と賦。ともに韻文の一種。

【詩興】🔗🔉

【詩興】 シキョウ 詩を読んで味わうおもしろみ。「詩情」と同じ。

【詩壇】🔗🔉

【詩壇】 シダン 詩人の社会。

【詩韻】🔗🔉

【詩韻】 シイン 詩の句中のことばのひびき。頭韻・脚韻など。詩の韻。詩にあらわれた趣。南宋ナンソウ・元のころから用いられた、作詩のための韻書。一〇七(または一〇六)韻にわけてある。俗に「平水韻」という。

【詩藻】🔗🔉

【詩藻】 シソウ 詩につかうのに適した語彙ゴイ。詩の才能。詩歌のこと。

【詩魔】🔗🔉

【詩魔】 シマ 詩をつくる気持ちをおこさせるふしぎな力。「唯有詩魔降未得=タダ詩魔ノミ有ツテ降スコトイマダ得ズ」〔→白居易詩についての下品で正しくない発想。

【詩嚢】🔗🔉

【詩嚢】 シノウ 詩の下がきを入れるふくろ。「詩情」と同じ。

【詩経】🔗🔉

【詩経】 シキョウ〈書物〉中国最古の詩集。西周から東周にかけて(前九世紀〜前七世紀)の歌謡三〇五編を収める。伝承によると孔子が編集して教養の書とし、のち「魯ロ詩」「韓カン詩」「斉セイ詩」など三家のテキストを生じたが、とくに漢初の毛亨モウコウ・毛萇モウチョウの伝えた『毛詩』が主となった。全体の構成は「風」「雅」「頌ショウ」の三部に分かれる。「風」とは民風(お国ぶり)または、諷(ことばで人の心を動かす)という意味で、周南・召南・鄭風テイフウ以下一五国の民謡や恋歌一六〇編を収める。「雅」とはかどのとれたことばや姿との意味で、周の王朝や都の歌一〇五編を含む。「大雅」と「小雅」に分かれ「大雅」には宴会や祭礼の歌が多く、「小雅」には末世の流亡をうたった詩が多い。「頌」とは誦ショウ(終わりまで通して唱える)という意味で、周頌・魯頌・商頌の計四〇編を収め、祭礼の楽歌や神楽が多い。一般に「国風」には短い叙情詩が多いが、雅や頌の中には「文王」「緜メン」「生民」「玄鳥」など、民族伝説をのべた長編の叙事詩もある。詩の形式は、四言で一句、四句で一章となるのが基本の形で、韻のふみ方は連続したり、句を隔てたり、変化に富んでいる。『詩経』は春秋時代にすでに士人の必読の教養の書となり、『論語』『孟子モウシ』『墨子』などにも多く引用されている。五経の一つ。十三経の一つ。

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