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【三鞭酒】🔗🔉

【三鞭酒】 シャンパン〔国〕フランスのシャンパーニュ地方産の炭酸ガスを含んでいる白ぶどう酒。▽フランス語champagneの音訳。

【三藐三菩提】🔗🔉

【三藐三菩提】 サンミャクサンボダイ〔仏〕迷いを去って、いっさいの法を知ること。▽梵語の音訳。

【三韻】🔗🔉

【三韻】 サンイン 六句の詩で隔句の三か所に韻をふむもの。律詩の変格の一つ。

【三蘇】🔗🔉

【三蘇】 サンソ 北宋ホクソウの三大文章家である蘇洵ソジュンと、その子蘇軾ソショク・蘇轍ソテツのこと。

【三顧】🔗🔉

【三顧】 サンコ〈故事〉礼儀をつくして賢人や有能な人を招くこと。三国時代の蜀ショクの劉備リュウビが諸葛孔明ショカツコウメイのすまいを三度も訪ねて宰相になることを求めた故事から。〔→諸葛亮

【三国演義】🔗🔉

【三国演義】 サンゴクエンギ〈書物〉一二〇回。元ゲン末の羅貫中ラカンチュウの著。成立年代不明。三国時代に題材をとった近世の章回(長編)口語小説。書名は「(正史の)三国志の意義を敷衍フエン(演)する」という意である。後漢末に天下が乱れ、魏ギ・呉ゴ・蜀ショクの三国が天下の覇権を握り、それがさらに晋シンに奪われるまでを、宋ソウ代の盛り場で流行していた説話(講談)や民間の伝承、あるいは正史の『三国志』などを参考として虚実をとりまぜてのべた歴史小説の最高傑作である。民衆の感情であった蜀漢正統論の立場にたって善良寛大な劉備リュウビを表むきの主人公にしながら、実は武人の典型である関羽カンウ、生一本な野人の張飛、知謀と誠忠の諸葛孔明ショカツコウメイらの活躍こそ本書の神髄である。また、徹底的な悪玉に描かれる曹操ソウソウにも魅力がある点などは、『西遊記サイユウキ』の三蔵法師、『水滸伝スイコデン』の宋江といった主人公と似た設定といえる。本書が出てから、歴史上のあらゆる時代が次々と「演義」の対象となり小説化されたが、すべて本書に遠く及ばない。日本では天竜寺の僧によって訳された『通俗三国志』が1689年に出たのをはじめとして、全体あるいは一部を素材とした翻訳は多い。本書はまた『三国志演義』あるいは『三国志通俗演義』ともいわれる。四大奇書の一つ。

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