【逸文】 イツブン すぐれた文章。名文。散逸して世の中に伝わっていない文章。また、散逸して残った一部分の文章。〈同義語〉佚文。書き落とした文章。〈同義語〉佚文。

【逸予】 イツヨ 安楽に生活すること。「爾公爾侯、逸予無期＝ナンヂハ公ナリテナンヂハ侯トナリ、逸予ニシテ期無ケン」〔→詩経〕かって気ままに遊び楽しむこと。

【逸史】 イッシ 正史に書かれていない史実。また、それを記した書。

【逸出】 イッシュツ するりとぬけ出る。ぬきんでてすぐれていること。

【逸仙】 イッセン 清シンの顧士俊の号。孫文の号。

【逸民】 イツミン 世を避けて隠棲インセイしている人。体制からぬけ出た人。〈同義語〉佚民・軼民。〔→論語〕

【逸気】 イッキ すぐれた気性。俗世間を超越した自由な気持ち。

【逸言】 イツゲン 気らくなおしゃべり。ルールをはずれた失言。

【逸志】 イッシ ひときわすぐれた志。俗世を超越しようとする志。

【逸足】 イッソク 人や馬の走るのがはやいこと。〈類義語〉駿足シュンソク。はやく走る馬。「安得駕逸足、平野超飛煙＝イヅクンゾ逸足ニ駕シ、平野ニ飛煙ヲ超ユルヲ得ン」〔→高啓〕ひときわすぐれた才能を持つ人。